似て非なるものについて
私は車を運転する仕事をしています。
車の運転には『似て非なるもの』がとても多いです。
そればっかりだと言っても差し支えありません。
たとえば『左車線からの追い越し』と『左車線からの追い抜き』。
前者は『前の車、ノロいなー。よし、右車線走ってやがるから左から追い越してやれ』というもの。
後者は単にキープレフトしていた車が、右車線を走っている車があまりにも遅いために、左から追い抜いてしまうものです。
前者は左側から追い越した車が乱暴だと言われても仕方ありません。左からの追い越しは立派な交通違反でもあります。
ですが、後者は右車線の車が遅いからといって、それよりも遅く走る必要はありません。道交法の理念『安全』と『円滑』を重視するなら、追い抜いてしまったほうが良いです。左からの『追い抜き』は道交法違反ではありません。悪いのはキープレフトしていない右側の車なのです。
しかし左から追い抜かれかけて、怒ったようにスピードを上げる車は多いです。きっと『ふざけるな』とか『違反者め』とか思っているのでしょう。実際、某掲示板で『左から追い抜こうとするやつふざけんな』みたいな書き込みを見ることがあります。
おかしいですよね?
自分がキープレフトしていればいいだけの話ではありませんか?
キープレフトは義務です。していなければ『左側通行違反』、高速道路なら『通行帯違反』という名前の違反になります。
キープレフトしている車が左から追い抜くのは何の違反でもありません。
『なろう』でも同じようなことがあるな、と思います。
積極的に活動していれば相互お気に入りユーザーさんというものは増えて行くものです。
お気に入りユーザーさんの新着作品は通知され、目につきます。
何作も読むことで、その作者さんのファンになってしまうことも当然、あります。
ファンになった作者さんが、こちらの作品も気に入ってくれて、評価してくれたり感想をくださったり、時にはレビューをくださることもあります。
これを『相互クラスタだ!』とか言い出す人がいます。
私は以前にも『相互評価って何?』というエッセイを書き、意見を募ったことがあります。
その時のおおよその定義は次のようなものでした。
『相互クラスタとは、ポイントのやりとりを行うことがメインの不正組織のことで、相手の作品を読まずにポイントを進呈し、その見返りとして自分の作品にも無条件でポイントを要求するような悪いやつらのことである』
まさにルール違反ですよね?
悪いやつらだというのはその通り、明白です。
では、相互お気に入りユーザー=相互クラスタなのでしょうか?
相互お気に入りユーザーから感想やポイントを頂くことは、もちろん私もあります。
ですが、読んでない作品にポイントを頂くということはありません。
大抵の場合、感想を頂き、その感想内容は『あぁ、読んでくれたんだな』とわかるものです。
また、まずいものや、その方のお気に召さないものを書いた場合には、★3以下をしっかり頂くこともあります。
私もお気に入りユーザーさんのものは優先的に読むことになります。
他にも面白い作品があることはもちろん知っていますが、目につかないものは読むことが不可能だからです。
いわばお気に入りユーザーさんの新着通知は『広告』みたいなものです。
それを読み、面白かったら★を入れます。
マイページに書いてある通り、私は★1〜★5まで、すべてつけます。
私は相互クラスタの一員なのでしょうか?
どういうルール違反をしているのでしょうか?
私は『なろう』を楽しんでいるだけのつもりなのですが、
何が気に食わないのでしょうか?
似て非なるものと間違えられていらっしゃらないでしょうか?
私達はウェルカムしてるのに、私達を相互クラスタだと決めつけている人が拒絶している──
楽しむことよりも拒絶して場を盛り下げようとする工作に執心してしまっている──
そんな気がします。