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はじまりの眠り

誰もがみたことがあるであろうアニメの世界。

そこは常に夢に満ち溢れている。


アニメ好き、オタク、そういうとクラスでは距離を置かれる。キラキラ輝いている女の子がいる端で今日もわたしはサキと2人の世界に入り込んでいた。

高校二年生になる春、新しいクラスが発表された。サキとは別々のクラスになってしまった。友達がいないのは慣れている。だが、新しい教室の匂いはなぜが不安をそそってくる。前に書かれた座席表を見てわたしは窓側の1番後ろの席に座った。主人公席、わたしは心の中でクスッと笑いながらサキに早く報告したくてたまらなかった。

先生の声に耳を傾けることなくわたしは暖かい太陽の日に照らされながら窓から風に揺れるカーテンと共に空を眺めていた。



チャイムの音が鳴った。



わたしは慌てて頭を起こした。風でプリントが飛んでいってしまって顔についた跡を気にしながらわたしは斜め前に手を伸ばした。顔をあげたとき、隣の子と目があった。こんな子いただろうか。その子は雪のような白い肌に茶色い髪を耳の横で2つに結んでいた。

昔から周りに興味はなく1人で絵を描いていることが多くて、せいぜい喋ることがあったとしてもサキと帰り道に話すくらいだった。

わたしが知らなかっただけ、そう思った。


次の授業が始まるまで時間があるからサキの様子を少し見に行こうと隣のクラスに行った。確かサキも窓側の席だったはず、、、他のクラスに入る勇気はないので首を精一杯伸ばした。何度も確認したがやっぱりそうだ。サキの姿がない。


再びチャイムが鳴った。

わたしは小走りで自分の教室に戻った。教室に入ると1番手前に少し俯いた男の子が座っていた。

どこかでみたことがあるような気がした。それがどこなのかいつなのか、ましては本当にあったことがあるのかも分からない。

頭の中が嵐のようになっているわたしは自分の席に座ってひとまずカバンの中から漫画を出した。サキと同じクラスの時はサキと一緒にみていたが今は1人だ。1人もわるくない、自分にそう言い聞かせてページをめくった。

変だ。何かのドッキリなのか?サキのいたずらなのか?持っている漫画が全て白紙になっている。


私がサキに見せてあげようと描いたアニメのキャラクターの絵が漫画の最終ページに挟まっていた。わたしは数秒頭の動きが止まった気がした。


そうだ。どこかでみたことのある少年だ。


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