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Departure

作者: 川里隼生
掲載日:2020/07/21

 伊丹空港行きのチケットを買った。十八歳の、高校最後の春。僕は今日から旅に出る。卒業記念の大阪一人旅。


 一人で飛行機に乗るのは初めてだ。少し緊張しつつも、保安検査場を通過する。出発時刻まで五十分も残っている。余裕だな、と思っていたら、搭乗ロビーまで九十メートルもあると知って驚いた。空港は普段の生活とスケールが全然違う。


 使用する飛行機の到着が遅れた影響で、十分遅れて搭乗案内が始まった。最初は何かの会員から乗るらしい。僕は最後に案内されるグループとして搭乗した。空港が広かった一方で機内は狭い。運良く窓側の、景色がよく見える座席を予約できた。


 僕は飛行機というものは滑走路で一旦停止して、それからジェットエンジンをかけて離陸するものと思っていた。だが、実際には機首が真正面を向いた次の瞬間に衝撃と轟音がしたものだから、いよいよスタートだと覚悟を決めるタイミングを失ってしまった。


 飛行機が滑走路を離れる。十八年間生きた街が見下ろせる。この五日間の旅で、僕は何かを得られるだろうか。何を得るのだろうか。兎にも角にも始まった僕の旅。日本列島のどこかを眼下に、伊丹空港を目指して飛んで行く。

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