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 5話 まさかの展開 1


頭にインプットされた知識は簡単に確認できた。

頭の中をいじられたのはちょっと、いや、かなり嫌だけど、正直有難かった。

有難かったんだけど、頭をいじられたのはやっぱり気になるわけで………。


頭の中には、結構な量の情報が詰め込まれたみたいで、自分の頭がキャパオーバーにならなくてよかったなと心底そう思った。


この世界は本当に日本、いや地球ですらないみたいだから、書く文字は当然違うし、魔法や剣が使える世界、みたい。

住んでいる種族もたくさんいる。

人間はもちろん、獣人、ドワーフ、エルフ、魔人、天使、悪魔、精霊、妖精、龍、龍人など、様々な種族が混同する世界。

もちろん魔物や魔獣も住んでいる。

そして国によっては、自分とは違う種族____異種族を見下し嫌う種族がいる、らしい。

例を挙げれば、人間が一番異種族を嫌い、見下し迫害しているみたい。

異種族を奴隷にしているところだってある、らしい。

本当、人間ってのは醜い生き物だよね?

ちょっと他の人と違うだけで嫌い、見下し虐めるんだから。


魔物や魔獣がいるっていうことは、もちろん魔王や勇者、それに冒険者もいるわけで……。

異世界召喚をして、勇者や聖女と言われるような人物を異世界から、こっちの世界に召喚する国もある。

要するに魔王を倒してくださいっていう感じで、異世界から人を誘拐してくるわけだ。

召喚した本人たちはその気はないかもしれないけれど、召喚された本人たちの意思とは関係なくこの世界に連れてくるわけだから、立派な誘拐なわけだ。

うわ、そう考えるとえぐいことするな、この世界の一部の人たち。

いや、まぁ私も一応そんな状況なのだけれど、命を救うにはこうするしかなかったわけで………。

そもそもあの世界には未練も何もない。

だって本当の親は死んでるし、義理の親は最悪だし。

そう考えると帰る意味も理由もないわけで。

というか、むしろ魔法とか使える世界にこられてラッキー!みたいな感じかな。


異世界で暮らすなんて、楽しそうじゃん?

まぁ、あまり人間とは関わりたくないけど(正直関わると後が面倒くさいし、そもそも私は人間が嫌いだから)。

関わったらいろいろ面倒事は起こるだろうし、異種族を見下したり奴隷にしたりする奴らとは、絶対に関わりたくないね。

勇者とか聖女とか魔王とかにも会いたくないわ〜。

もちろん国王とかにもね?

異世界から来ましたー、なんて言うわけないし、バレないようにしないと!

後から面倒なことになりそうだし、異世界から来た奴らには絶対に会いたくない。

むしろ私自身のことを知ってるやつらがこの世界に来るのだけは勘弁してほしいかな。


そんなことを思いながら、アランくんの手紙を指輪にしまおうとして、開けていた手紙を折りたたむ。

すると折りたたんだとき表に来る方(まぁ要するに手紙の裏面)には小さくこんなことが書かれていた。



______________________________________


追伸、この世界に来るために魔法陣を通ってきた貴女は、人ではなくなりました。

見た目は人とは変わらないが、よっぽどのことがない限り死にません。

もちろん、老いもしません。


______________________________________



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