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第6話 伝説のホワイトゴブリン

 冒険者ギルド内にある。

 日本の風亭で、晩ご飯を食べた。

 今日の昼ご飯は、書庫に入る前に食べていたので成長期にご飯を抜いたりしていない。

 お母さんは、チキンカツ定食。

 俺は、鮭の塩焼き定食を食べた。

 食後。レサーナが、親父の仕事について語りだした。

「クレアス王国。そこで、お父さんが剣術を教えていることは、言ってたわね」

「はい。剣術の教官ですか」

「そうよ」

 レサーナが利き手で、冷たい緑茶が入ったガラスのコップを掴み。

 口に近づけ、飲む。

 木製のテーブルにコップを置き、話し始めた。

「クレアス王国は、家から135kmぐらいね。お父さんは王国宿舎に寝泊りしているから、暫くは帰ってこれないと思うわ」

「1つ。聞きたいことがあるんですけど、良いですか?」

「何ですか?」

「本物の剣は、いつごろ。買ってくれます?」

 俺を、じっくり見て一言。

「もう少し。体が出来てからね」

 残っていた、緑茶を総て飲み干し。

 レサーナが話しを再開しようしたその時。

「おい、大丈夫か!」

 冒険者達が騒ぎ始めた。

「誰か……助けてくれ!」

 気になって、体ごと振り返って見る。

 服が所々。斬られていて、右肩から血をたらしていた。

 鋭利な刃物で斬られたのか。

 金属製、胸当ての下が切断されているようで。

 あれでは、ただの肩当だ。

「白いゴブリン。ホワイトゴブリンが、馬車広場で……マサドリ貿易と金色の文字を荷台に、書いてある。馬車を襲ってから、とてつもない強さになりやがった!」


「レキス。行ってみましょう」

「えっ! 行くんですか?」

 レサーナがいつの間にか、準備していた。

 食事の料金をテーブルに叩きつける。

「伝説、そう。ホワイトゴブリンは、伝説のゴブリンなのよ!」

『死亡ルート。一直線な、気しかしない……』

「先に行ってるわ」と言い冒険者ギルドの外に飛び出して行った。

 ホワイトゴブリンの事が気になったので、俺も馬車広場へ向かう事にした。

 途中。人々が馬車広場から離れて行くのが目につく。

 馬車広場についた。

 目の前に居る、母親。

 絶望。

 目の前の光景は、その一言で十分だ。

「ゴッチェス、ガゴ」

 白い体をした、ゴブリンが雑魚キャラっぽい、緑青色のゴブリンに指図しているようだった。

 緑青色のゴブリンが、気絶している。冒険者から、装備品を奪っていた。

 手に武器を抱えた。

 数体のゴブリンが、幻影杉街道に消えた。

 馬車広場には、剣を右手に持った。ホワイトゴブリンだけになる。

 左端で真っ二つに切断された、荷台がホワイトゴブリンの強さを物語(ものがた)っているようだった。

「動いては、駄目。レキス!」

 ホワイトゴブリンは、そこに居るだけで俺に精神的重圧を加えてきた。

「ここまで強いとわ……。北魔境級の強さを持ってるとか、そんな話し聞いてないわよ!」

 北魔境級?

 良く解からないが、強そうだ。

 レサーナが左手で剣のグリップに左手で触れる。

 ホワイトゴブリンが、こっちを見ている。

 右足を、後ろに下げた。

「えっ!」

 レサーナの声と、煉瓦を粉砕する音がほぼ同時に、聞こえた。

 目先に、突きの体勢でこちらに迫ってくる。ホワイトゴブリン。

「え!」

 遅れた反応で、一言。発するだけが、精一杯の反応能力だ。

「ダァキィィン」

 レサーナが、左手で抜剣。

 状況が判断出来たのは、片手半剣を振り下ろした後。

 レサーナが二撃目に行った、右から左に剣を薙ぎ払ってホワイトゴブリンが、後退した後だった。

「グガッチョス!」

「来るわよ!」

 俺の前に、レサーナが出る。

 ホワイトゴブリンが地面を蹴った。

 レサーナの目先で、止まる。

 剣を振り下ろしてきた。

 レサーナは、剣を横に構えて防御。

 ホワイトゴブリンが持っていた剣が赤黒く発光する。

 剣と剣があたった瞬間。

「嘘でしょ!」

 レサーナの剣が、バターナイフでバターを切るように、ホワイトゴブリンの剣がレサーナの剣に入っていった。

 レサーナが剣を弾いて離れようとするが、刀身が地面に落下した。

 刀身が無くなった剣を、ホワイトゴブリンに向かって投げる。

 後退して、躱す。ホワイトゴブリン。

「我が力を変換し『円形火炎柵』。ここに発動せよ」

 ホワイトゴブリンを囲むように、火炎の柵が現れた。

「我が力を変換し『焦熱火炎十字(しょうねつかえんじゅうじ)』発動せよ」

 逃げ場は無い。

 火炎柵に周囲を囲まれた、ホワイトゴブリンに数mの十字が刻まれた。

 銅版が発動していた、防御魔法が熱で消失し、十字を刻まれた周りの煉瓦がドロドロになっていた。

『やりすぎだろ!』

 レサーナが魔法術を解除しようとしたその時。

 突如、火が真っ二つに割れる。

 風圧が押し寄せ、髪の毛を揺された。

 掻き消えた、火炎魔法術。体から水蒸気を、(ほとばし)らせたホワイトゴブリンが不敵な、笑み浮かべた気がした。

『強すぎだろ!』

「そんな! 弩級(どきゅう)魔法術が、効かないなんて! 純粋な鉄が、溶解(ようかい)する。1536℃以上なのに……」

『弩級魔法術? なんだそれ? と言うかレサーナが本気出せば、王国ぐらい征服できるのでは……』

防御城壁(ぼうぎょじょうへき)

「ファイア、アロォ」

 今度は、レサーナとホワイトゴブリン同じタイミングで発動した。

『ホワイトゴブリンが、英語を話した気がする。確か、この世界では古代精霊語だったか』

「防壁」

「防壁!」

「障外壁」

「障外壁!」

 レサーナが、怒涛の5連続発動。

 一番最初に、発動された初めて聞く魔法は、数mの厚さと高さを誇った。

 だが、色が白い火の矢に数秒ほどで砕かれた。

 2枚。3枚、4枚と簡単に砕かれて行く。

 最後の一枚になる。

 目の前で、白い火矢が障外壁に当たって消えた。

 障外壁が消えるように、解除する。

 かなり疲れた様子の、レサーナ。

「あのゴブリン。強すぎでしょ!」

 いつの間にか、ホワイトゴブリンが馬車広場から居なくなっていた。

「……ちくしょう」

 俺には、その言葉以外。浮かんでこなかった。



 3日後。

 王国飛脚から、大きい封筒と、普通の封筒を渡された。

 大きい封筒の宛名が「レキス・アスリット」

 普通の封筒には、「レサーナ・アスリット」と書かれていた。

 お母さんに封筒を渡し。

 大きい封筒を開ける。

「レキス・アスリットを初級魔法術師に認定する」と書かれた紙と鉄製、2mmの板に「初級魔法術師」と刻まれていた。

 中に、小さい封筒も入っていて。

 お金、4万セイルが入っていた。

 お母さんに、見せる。

「おめでとう」と言われ。3万セイルをお小遣いとして、渡された。

 俺の個人資産は、これで4万4393セイルになった。

 ゴブリン用語解説

「グガッチョス!」=死ね!

「ゴッチャス、ガゴ」=装備、運べ。

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