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第24話 突然の来訪者

「火属性加速魔法術は、もっと丁寧(ていねい)に制御した方が良いですね」

「はい! 先生」

 目の前で、魔力が可視化されていた。

 円形の周りに、丸い球体が回って。4個の円を描く。

「球体を上から落として、発動してみましょう」

「発動」

 ミリルさんが広げた、左掌の上に火炎が現れた。

 赤い炎が、辺りを照らす。

「俺も魔法術を発動したいな……」

 呟いてみた。

「レキスは、その球体を制御していなさい」

 椅子に付けられた壁時計を見る。

 この空間に来てから696時間と57分。

 24時間経ったら、カレンダーの日付に線を入れる。

 日にちにして29日だ。

 空間の中では、時間が経過している。

 だが、実際の体は活動していない。

 視線を下に向けた。

 どす黒い球体を白色か透明にするまで、魔法も魔法術。どちらもレサーナに発動したら駄目と言われていた。

 魔力を具現化したら、球体で現れたのだが相変わらず。

 どす黒いままだった。

 魔力暴走の発生は、レサーナいわく。

『体内の魔力が、表面に出て。空気中の魔力と連鎖反応を起こし増加することにより発生する』

 魔力の4大法則を聞いた時から、ずっと気になっていたことがある。

 加速、拡散、伝達、膨張。

 4つの中になぜ。膨張があるのに、圧縮がないのかと言うことに。

 更に、この空間は魔力を感じやすい。

 早速。152回目の魔力圧縮を始める。

 集中。

 魔力球体から、魔力を放出させる。

 魔力球体を、更に魔力で覆う。

 球体が白色に覆われていく。

 両掌に、軽い痺れを感じる。

 一気に押さえ込む。

 圧縮だ。

 球体に均一に魔力を掛けた筈が……。

 少し、歪んだ。

 あ、不味い。

 いきなり。球体が炸裂し、体を吹き飛ばされる。地面に仰向(あおむ)けで倒れた。

 両掌に、強い痺れを感じた。

 仰向けのまま、天井を見上げる。

「魔力の動きが見えるのに難しいな……」

 これで、152回目。魔力制御に失敗して吹き飛ばされた回数だ。

 俺が、魔力制御に失敗して吹き飛ばされても。

 2人は駆け寄ってこなくなった。

「あと、1431日か……。強くなれるかな……」

 小声で呟く。

 不意に、睡魔がやってくる。

 可笑しいな。

 この空間では、眠くならない筈で食事もしなくて良いのに……。

 意識が落ちた。

 


 

 意識が戻った瞬間に、気づく。

 顔の近くにレサーナとミリルさんが、よっていたことに。

「うわ!」

 声だけで驚く。

「眠っていたようね」

「可笑しいな……。でもいきなり眠くなって」

 起き上がる。

「修行しないと」

「そうね」

「レキス君。私が相手をしても良いいよ!」

「体が動かなくなりたくないので。ごめんなさい」

 お辞儀。

「ふ~ん。いつでも待ってるから」

 ミリルの目は空色の瞳。

 右の目でウインク。

「捉えられた!」

 レサーナが騒ぐ。

「何に捉えられたんですか?」

「レキス。ミリル、私が動いて良いと言うまで。絶対に動かないで!」

 レサーナが、早口で()くし立てた。

「私が捉えました」

「誰!」

「『光学迷彩』解除」

「私は一応。悪魔をやっている、アミーだ。よろしく」

 俺達の前に、現れたのは。体が炎に包まれた、イケメンだった。

「折角。未来まで行き、習得したのにこれだ……」

「アミー……」

 レサ-ナが、小声で呟いた。

「個人的な話が、全員にあるから。個別に話をさせて貰う」

 いきなり過ぎて、言葉が出なかった……。

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