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者の名は
ここで、名が明かされます
マルクは少女と共に行動することができた。
なんせ、一人で行動するのは心細い。
ここで、肝心な事を聞いた。
「僕の名はマルク。過去が無くなってしまった。それで街の宿屋の主人から山からの景色を見てごらんと言われて。」
「なるほど…。
私はアリア。強く祈ればドラゴンのみならずにいろいろと姿を変えられる。でも大きくないと疲れがひどくなるの。」
「うーん……。」
これ以上は話が出てこなかった。
アリアは姿を人に戻して山を降りようと言った。
その通りにしよう。一旦、ここは降りようと思った。
キルト街に着いた二人は口々にこんな話を聞いた。
「あの宿屋にまた、災厄の街出身の子が寝ているらしい。」と。
気になった二人は宿屋に向かった。