あなたのねこになりたい ーもしも、生まれ変われるならー
もしも生まれ変われるとしたら
ねこに生まれ変わりたい
あなたのそばに寄り添っていたい
出窓から帰りを待ち続ける
「かちゃ」と鍵の開く音がすれば
ミケは一目散にはしっていくよ
そしてクリクリした瞳で
あなたの少し疲れた顔を見詰めて
『おかえり』って鳴くよ
家の中であなたの行くところ
あとをついてまわって
かまって欲しいアピール
微笑みを浮かべたあなたがいとおしい
あなたが回す猫じゃらしを
飛び跳ねながら追いかけたい
つかれて眠っているベッドにそっと潜り込んで
あなたの甘い匂いにほほ摺りしながら
『おやすみ』って眠りたい
ネコカフェで浮気したこと匂いでわかるし
きげんの悪い私を抱き上げて
『ミケ』が一番って言って欲しい
春の陽だまりの中
ひざの上にまるまりながら
あなたの手で優しく撫でてもらいたい
今世では叶わなかったあなたと過ごす日々
ねこに生まれ変わったら
あなたに伝えたいこと
伝えられるかな
あなたの愛を
うけとれるかな
あなたのまなざしを
ひとりじめにできるかな
いまは叶わないこの想い
ねこに生まれ変わったら
あの時言えなかったことば伝わるかな