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あの日 僕

『ごめん、今日仕事入っちゃって』


 さとみからの連絡を見て僕はがっくりと項垂れた。

 最近さとみは忙しいらしく、もともとデートの予定だった休日に仕事が入る事が多くなった。仕事と言われてしまったらどうしようもない。頑張ってる彼女の邪魔になるわけにもいかない。


『大丈夫だよ。忙しいだろうけど無理しないで』


 精一杯強がってそう返信した。


「はあーあ……」


 今日もまた急に予定がなくなった。

 もう一度寝ようか。いやでも、もやもやして寝れる気もしない。

 もやもやする原因は予定がなくなった事だけが要因ではない。

 

 ――ひょっとしたら、さとみ……。


 考えたくはないが、最近のさとみの態度や様子を見ているとそう考えてしまう事が多くなった。疑い出したらきりがない。でも証拠があるわけでもない。第一そうやって疑ってる自分自身が嫌だった。


 ――駄目だ駄目だ。


 家にいても気分が落ちるだけだ、気晴らしに出かけよう。

 そうして僕は部屋を出て、何も考えずにふらっとバスに乗り込んだ。


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