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三面図は3人図

魔法学園といっても一年生はまだ本格的な魔法を学ぶと言うより、基礎を学ぶのだ。

魔法が出る変化式のようなものものや、昨日のナコットのペッタンのような魔術獣の事、国語も数学もある。

そのため、魔法学はできても基礎学ができないものもいる。クグレは基礎学が得意で、オニオは魔法学が得意だ。

ナコットは両方苦手なようだが、魔術獣学だけ得意なようだ。

放課後のチャイムがなるとウーロンテアが教室に響きわたるように声を張った。

「入寮申請書は今日までですからねー! 寮に入りたい方は持ってきて下さいね」

それを聞くと数人が先生の元に紙を提出しに持っていくのを眺めるクグレの元にオニオとナコットが集まった。

オニオは興奮気味に言った。

「おい! 明日はやっと土曜日だな、家作りの材料集め行こうぜ」

「そうだね、そのためにミシル式住居の三面図頑張って書いたもんね」

「2人は同じ家に住むのですか?」

ナコットの質問に答えたのはオニオだ。

「その予定! 私とクグレは地元が近いから実家の家の作りを同じにできたらいいなと思って」

「地元が同じなんですね」

ナコットの一瞬の寂しげな表情をクグレは見落とせなかった。

「ナコットさんは入寮申請書出した?」

「いえ、私は悩んでまして、一応持ってきてはいるのですけど・・・」

「よかったら一緒に住む?」

「いいんですか?」

「もちろん! ねオニオ」

「私も大歓迎だけどいいの? ペッタンちゃんいるから寮にするかと思ってた」

ナコットは胸ポケットを一度見て手でポケットを優しく押さえた。

「いえ、この子は竜なので環境にあまり作用されないので大丈夫です、それより私もいいのですか? せっかく三面図を書かれたのに」

クグレは胸を張って答えた。

「私、計算は得意だからナコットさんの部屋を追加するくらい余裕だよ!」

「よっ! 貧乏性で鍛えた計算力がやくに立つね!」

「貧乏性言うな!」

ナコットは嬉しそうに2人の会話を眺めていた。

3人横並びで明日の予定を相談しながら長く浅い意味のなさそうな階段を降りていく。

朝は森に入ってミシル式住居の使われる木を必要分探しだし、本数と寸法を記載した用紙を提出できるとこまでできたら上出来だ。一年生は魔法が使えないので素材と寸法を書いた用紙を提出すれば先輩が加工してくれるのだ、もちろん時給は学園だしている、なかなかいいそうだ。

それがお昼過ぎくらいに終わったら、街に出て家具や魔電機器の下見。要になる暖炉の目星をつけるとこまでできたらはなまるだ。

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