ナコットもおいで
テントを建て終わると学食に向かうことに、夜の21時までやっているらしい。
「クグレちゃんと学生証持った?」
「大丈夫、それないとタダ飯できないもんね」
学生証がポッケに入ってることを再確認する、学食は意味のない階段のすぐ側にある。
二人が足を進める中、芝を踏む音が3人分あることに気がつき、薄めで振り返るとナコットが
捨てられた猫が付いてくるかのように付いてきていた。クグレに続いてオニオも気がつくとオニオが言った。
「ナコットさんも学食?」
「は、はい」と風にかき消されそうな返事を聞き、オニオは続けた。
「なら一緒にどう? ね、クグレ」
「そうだね、3人で食べよう」
ナコットは少し笑って2人の横に付いた、それを2人は足を止めてまった。
学食には沢山人がいてガヤガヤしている。みんなの容姿も髪色もバラバラでお祭りみたいだった。
メニューを見ていると見慣れないものがありクグレはそれを読み上げた。
「魔術獣専用フード?」
「ね、私も気になった」
オニオも同じように疑問に思っているとナコットが口を開いた。
「魔術獣ってのは、この子のことです」
そう言うとナコットは胸ポケットをトントンと指で優しく叩くと、中から手の平サイズのトカゲ?が出てきた。
「え! 何それ!」
いい反応をしたオニオに気がよくなったのか、愛おしそうにトカゲを見つめながらナコットは言った。
「この子は魔術獣ピッタンなの、私の家柄的にどの代も竜族の魔術獣を持つように決められてるの」
「ちょっと待って? 話が全然見えないのだけど、そもそもピッタン?ってなんなの?」
「ピッタンは足がペタペタしてるからピッタンなの」
オニオは困り果て、ナコットはただピッタンを見つめ、胸ポケットに戻した。
「とりあえず、頼んでからにしよ」クグレは二人の背を押して足を進めさせた。