奨学金高いし遠くの地方の子もいる。
仮テントを先生から受け取り、教室に戻り荷物を背負う。
「そういえばさっきクグレなんかお金の計算してたけど、奨学金借りてるの?」
「あ、うそ、聞こえてたの」
「結構大きかったけどね」
オニオは苦笑いしてみせた。そして続けた。
「私も借りてるの、あんまり給付額多くないけど、そこそこのやつ。なんでこんな学費高いんだろうね」
「まあ珍しくないよね、借りてる人。まあ学校の規模と維持費、教科書代、専門の教員とか考えたらしょうがないなとも思うけど・・・」
「え・・・。クグレめっちゃ詳しいね」
「まあ、私の家、街に家あるけど裕福じゃないからね、お金には敏感なのだよ」
「なんか頼もしいね!」
そうやってオニオと少しずつ自分のことを話あった。
大荷物と仮テントを持って校舎を後にした。
必要あるのかわからないくらい一段一段が浅く長い階段を降りて敷地内であると言われていた、広場に向かうと
まばらにテントが建っていたり、設営している人がいる、全体で100人ちょっとくらいだろうか。
「この辺にしようか」そうオニオが荷物を下すのでクグレも床に置いた。芝生が広がっており優しく荷物を受け止めた。
荷物を置いて設営をしていると一人の小さい女の子が近寄ってきた。
「あの、近くに建てても良いですか、その一人なので・・・」
「全然良いですよ、ね、クグレ」
「あ、問題ないので構いませんよ」
頭を下げる彼女の髪は日に当たると青く、日陰では紺色だった。身長もクグレより低く150cmくらいだろうか。羽織っているマントも下の服も青で統一されいたその子は
クグレたちのすぐそばで設営を始めた。その様子を見てオニオがテントの影になるところで小さな声でオニオが話しかけてきた。
「ねえ、この子、同じクラスのナコットさんじゃない?」
クグレにはいまいちピンときてない様子を見てオニオは付け加えた。
「ほら、クーラン地方の」
「あ! あの子か」
クーラン地方で思い出させられたのは今日の自己紹介の時のことだった。
「そうそう、先生は知ってたけど私たちは誰も聞いたことない地方から来たこ、少しなまってる気がするし」
「私たちより遠くから来てる人いるんだって思った」
「いや、クグレ全員の自己紹介聞いてた?私たち結構近場よ」
「ごめん、たまにしか聞いてなかった」
オニオは笑った、クグレはしっかりしてるのかしてないのかわからないと言った。