終結〜苛立ちと悲しみ
これで最終話です。読んでくれた方ありがとうございます。厳しい評価、感想お待ちしてます。
僕は君を好きではなくなったらしい。君の電話もメールも面倒に思える。わがままだと感じてしまう。
僕は小さい人間なのかもしれない。いや多分そう、小さい人間なんだ。だから君の愛が受け止めきれずに嫌になる。正直言うとつらい。決して口には出さないけど。
口に出せば君は傷つくだろう。そんぐらいはわかる。いや、本当は欲求を満たす相手がいなくなるからだろう。最低な人間だね、僕。
だから僕からは別れ話をしない。でも君が別れようと言うなら僕は引き止めない。素直に別れよう。
あなたが私を好きでないことぐらいわかる。あなたが初めての恋人ではないし、態度を見れば。
でもね、急には嫌いになれないの。まだ、もしかしたらって考えちゃうの。ないとわかっていても。だから私は別れようって言わないよ。あなたが言うまでは。
僕は君が嫌いなんだよ。もう愛はない。だから会話も素っ気ないし、会っても体に行ってしまう。
わかってるんでしょ。僕の気持ち。なんで別れ話をしてくれないの。こんなに冷たくしてるのに。いい加減別れようよ。
あなたの気持ちはわかってる。あからさまに態度に出してることも。なんで言ってくれないの。もう十分私を傷つけたでしょ。まだ傷つけたいの。いい加減言ってよ。
君を傷つけているのは知ってる。だからこそ僕から別れ話はしちゃいけないと思っていた。でも言うよ。
別れよう
やっと言ってくれたね。私が立ち直るのにどれだけ時間がかかるかわかってるの。毎日泣いて、食事も喉を通らないし、学校も休むかもしれない。それが何日も続くんだよ。つらいし、死にたいぐらい悩むんだよ。
あなたにはわからないか。わかってたらこんな事しないもんね。あなたは多分一生本当の恋を見つけられないと思うよ。自分の都合しか考えないあなたには。
私は見つけるから。絶対に幸せになる。あなたと過ごした日々は無駄にはしないから。今までありがとう。さようなら。
今頃になって考える。愛ってなんなのか。僕にとって好きになるとはどういうことなのか。わからない。多分一生わからないだろう。
悔しくて思わず携帯を投げつける。慌てて取りに行く。惨めな思いをして苛立ってしまっている。なのに涙が流れてくる。
壊れた携帯の液晶画面が真っ暗になってしまった。まるで僕の心のように
実はこれは体験談なんですよね。えぇ実話なんですよ。僕の。




