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もわもわの中で

作者: あお

まるひこくんは、朝、お母さんと手をつないで散歩にでかけました。

でも、今日はなんだかいつもと様子がちがいます。

お風呂の湯気の中にいるようです。ちょっと前は見えるのに、もっと遠くは白いもわもわがあってよく見えません。


歩いていると白いもわもわの中を黒いものがぴょんぴょんしています。

近づいてみると、カラスでした。


また歩いているとだんだん黒と白の小さなものが見えてきました。

鈴の音も聞こえます。

近づいてみると、猫でした。


挿絵(By みてみん)


今度は黄色いとてもとても大きいものがみえました。

近づいてみると、イチョウの木でした。


たったったったっという音が後ろから近づいてきました。

どんどん近づいてきます。

こわくてドキドキしていたら、走っている人がぼくたちを追い抜いていきました。


まるひこくんとお母さんは、なにか聞こえるので、立ち止まって耳をすませてみました。

かさかさという音がします。

近づいてみると、落ち葉の上を歩いている人と犬の散歩でした。


お母さんはその犬を連れた人とおしゃべりをはじめました。

ぼくは、犬をじっとみてみました。犬もこっちを向いています。


「おまえはなぜ首輪がないんだ?

首輪がなかったら自由だろう。

あーそっかー手がつながってるのか。

お互い自由がないなあ」


と聞こえました。


すると、さっきのカラスがやってきて

「オレなんて、もう自由そのものさ。どこへでもいけるからなあ」

と聞こえました。


白黒の猫もやってきました。

「アタイも自由だわよ。いいでしょ」

と聞こえました。


「ぼくだって、ほら自由さ」

といってまるひこくんは、お母さんの手をそっと離してみました。


すると、すーっと吸い込まれるような感じがして、さっきの大きなイチョウの木の上にぼくはいました。

そこはとても高くて明るくて黄色くて、青空が見えます。

でも、木の下のほうは白くてなにも見えません。もわもわが動いています。ときどき見えるのは、おしゃべりしているお母さんの姿です。


「よく登れたなあ。」といって、カラスが飛んできました。

「木登りがお上手だわね。」といって、猫が爪をたてながら登ってきました。犬がほえているのも聞こえました。


犬がほえているのがだんだん大きく聞こえてきました。

まるひこくんはお母さんの背中におんぶされていました。


挿絵(By みてみん)

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