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俺は村人

 今日も魔王軍が周辺の国々を侵略していく。

 世界の3分の1はすでに魔王軍の侵略下だ。

 俺の住む所ももうじき魔王軍の侵略域に収まるんじゃないだろうか?

 だが、俺にとってそんな事は小さな事だった。


 俺は猟師で山間の小さい村で生活している。

 季節は冬で雪も降っている。


 「ハァ・・・。」


 吐く息が白い、吸い込んだ空気が冷たく一気に空気を吸う事を躊躇う。

 なかなか寒いな。


 食料が少なくなりがちなこの季節は、そんな事より今日の食べ物が大事。

 そもそもこんな小さな村をわざわざ侵略しようとするはずがない。

 何もないしな・・・。

 と、村のみんなも思ってる。


 本当は、どうにかしてやりたい。


 このまま行けば何も起こらなくても、俺の寿命が尽きるころには村は自然消滅してもおかしくない。


 だが、もう無理だ。この村も魔王軍の手が届きそう位置にある。旅人すらやってくることはもうないだろう。


 村を捨てて別場所に移り住む事も案としてあった。

 だが、逃げれない。

 雪が積もってるし、年寄りも多いからムリムリムリ・・・。

 俺一人なら逃げれるだろうが行く当てがない。

 なんたって、超人見知り。

 生まれたころからの付き合いがあるこの村だからこそ生活できている。

 他の所では3日と持たずに死んでる自信すらある。


 むっ、あの木の影何かいるな・・・。


 ここは雪山。

 狙いは鹿か猪か熊。

 兎もいいが、俺が持ってる猟銃でしとめるには小さすぎる上に雪に紛れてとても難しい。

 どうしても狙うなら罠を仕掛けないといけないが、雪が積もり過ぎてそれも困難である。


 狙いを定めながらゆっくりゆっくりより狙いやすい位置へ静かに移動していく。


 動いた!


 まだ黒い影程度にしか視認できてないが、引き金を引く!

 逃げられたら今日の成果はゼロだ!

 今しかない!


 パァァァァン!


 距離があったために仕留めたかどうか分からない。

 一瞬「キャン!」という鳴き声が聞こえたため当たったと思われる。

 狐だろうか?この時期にはめったに捕れない。


 血抜きして内臓を処理して、切り分けてみんなに分けよう。獲物としては小さいがこの時期の生肉は貴重だみんな喜んでくれるッ。


 俺はこの村が好きだ。

 なのでよくみんなにも肉をお裾分けした。

 そのぶん野菜やこの時期だと漬物などを渡した肉の量以上に渡してくるので申し訳なくもなるのだが。

 コミュ力が低いから仏頂面で言葉足らずでも、みんなよくしてくれる。

 みんなに感謝している。


「ハァ、ハァ・・・」


 息切れしながらも斜面を駆け上がる。

 まだ息があるなら逃げようとするはずだし、逃したくない。


「ハァ、ハァ・・・」


 この辺のはずだが・・・。


「ハァ、ハァ・・・」


 血の跡はない外したのか・・・?


「ハァ、ハァ・・・」


 駆け上がったからか息がちょっと苦しい。

 軽いめまいを起こしそうになりながら辺りをゆっくり見渡す。


「ハァ、ハァ・・・」

「・・・はぁ」


 ん?

 変な声が聞こえた気がした。

 一瞬自分の呼吸音かと思ったが・・・。


「・・・・」

「はぁ、はぁぁ・・・」


 今度は呼吸を一旦止めて耳を澄ました。

 なんだかこの場に似つかわしくない声が聞こえて来た。

 甘く熱っぽいそんな声が・・・。


(あの、あたりか)


 雪に隠れて見えなかったがそこだけ雪がなく、ちょっと深いくぼみみたいになってる所にソイツがいた。


「・・・・・・ダレだ?」


 これがヤツとの出会いだった。

気が向いた時に書いてきます。なんとかなるだろう!あと、全年齢対応にするつもりだからエロくはないから。

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