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プロローグ 〜Prologue〜
「じゃあ、この学校に足りないものを
発表してもらお!」
これはとある授業の
自己紹介のときのお題。
みんながそれぞれ
自分の通う学校の
足りないと思う部分を発表した。
しかし、足りないと思うことは
学校に限ったことではない。
人間だれしも生きていれば
自分はこの部分が足りないと
思うことがある。
それは当たり前のことだ。
完全無欠の人間なんて
そうカンタンにいないよね?
今日の現代社会にだって
足りないものはいくらだってある。
「足りない」はどこにでもあるのだ。
これは、何かが足りない世界のお話。