起承転結の起のお話 第三話
異世界でのファーストコンタクトです
トンネルを抜けるとそこは
というテンプレは置いといて
意識が戻るとそこは
とても暗い世界だ
体が動かない
声も出せない
けれどそこは嫌な感じはしなかった
(渦に飲まれた後どうしたんだっけ?)
凛を掴んでいた事を思い出したが
今は何もない
そうだ、凛を探さないと
酷くもやが掛かった意識の中で大切な事を思い出し、歩きだそうとするが動けない
体言うことを聞いてくれないのだ
(まずここはどこだろう)
地獄か天国かはたまた過去か未来か
可能性としては天国はない気がする
スカート捲りとか
友人とのクリスマスに行っていたリア充爆発嘆願ミサとかしてたし
そんな事を考えていると
急に体が締め付けられた
回りの壁のような何かに追い出される様な動きで壁が蠕動し始めたのだ
苦しい!
耐えきれずに
声をあげようとするが上手くいかない
段々と頭が何処か寒い所へ押し出され
肌が寒さを感じとる
胸、腕、腹
段々に押し出され
何処かに放り出されようとする感覚が伝わってくる
自分の状態を確認するが
やはり瞼も動かない
そして全身が押し出され
何処かに出たようだ
腹には何か紐の様な物で繋がれているのか
引かれる感覚がする
もがいているうちに
繋がれている感覚がなくなり
強い力で体を持ち上げられるような感覚がした
その強い力は俺を持ち上げているのか何処かに運んだ様だ
「○×△◇◎」
「…◇●○△□◇●○」
回りから何か声の様な呪文が聞こえたと思ったら
また温かい感覚がした
体や顔を拭われる感触がし
顔を拭われた様だ
あまりの恐怖に
回りを確認するため動かない瞼をこじ開ける
すると目を焼く様な強い光が見えた
あまりのまぶしさに目を閉じてしまいそうになったがそれを必死に堪える
段々に光に慣れ
ボケた状態だったが
目で確認する事が出来たのだ
そこで見えたのは
自分の体の三分の二はありそうな巨大な手
その手の持ち主は
巨大なババアだった
顔はしわくちゃで
髪の毛は白く
面長の巨人は俺を掴んでいた
そしてまた温かい何かに俺の体を浸す
それはお湯の様だ
◇緊急脳内会議◇
俺が話し出す
「渦に巻き込まれて気が付いたら巨人ババアにつかまっていた、何を言ってるのか分からねぇとは思うが、俺もなにをs(ry 」
俺がそれに対して答える
「本当に何を言ってるのか分からねぇよバカ」
別の俺が仕切り直す
「じゃあ状況を纏めるか、まず渦に飲まれた、右手に掴んでたはずの凛はいない、そして巨大なババアに捕まっている、最後にババアにお湯に浸けこまれている、この事実を纏めると…」
そして沢山の俺が思わず
息を飲む。
「「「もうだめだ!!俺は巨人にスープに浸けられてジャイアントTHEババアに喰われちまうんだ!」」」
一斉に騒ぎ出す俺
「お”母ぢゃーんだずげでー!」
泣き出す俺
「あんた母親おらんがな」
突っ込む俺
「マミさーん、レイン少尉ー!村正にリリさんに桜木先輩ー!愛してたー!」
脳内の中心で愛を叫ぶ俺
「二次元ばっかりだし、しかも皆巨乳な上にリアル初恋混ぜんな!」
突っ込む俺(二回目)
「でも死ぬと分かっていても一矢報いるべきであります将軍殿!」
血気盛んな俺が進言する
「お、俺が将軍だと…?恥ずかしい!でも感じちゃう!ビクンビk(不適切な発言の為削除されました」
こうして俺は己との葛藤を乗り越え踏み出した
◇脳内会議終了◇
俺は覚悟を決め
目を見開き(頑張っても半目が限界だった)
巨人のババアに向けて吠える
「貴様に喰われたとして只では死なん!死を迎える前にお前ののどちんこを噛み千切ってくれようぞ!」
ババアTHEジャイアントは一瞬目を見開き驚いた様だが
すぐに相好を崩した
そのまま何処かに俺を抱いたまま歩き出す
思わず死は免れたかと思ったが
たどり着いた時には絶句してしまった
そこには
金色の髪を汗で額に張り付かせ緋色の瞳を持つ巨人がいた
若干乱れた格好だが
俺の5倍ではきかない位の大きさは有るだろうが
美人の巨人だ
俺は女巨人に食物的な意味で喰われてもいいかも知れないとすら感じる位の美人だ
肌は白くアルビノの様な彼女は冷たい雰囲気の美人であり
決して優しそうな顔立ちではない
けれど俺に対して涙のまじった笑顔を向ける彼女は不思議と恐ろしいと感じなかった
「#?@&"*・;<_\>!」
何かを俺に話し掛けながら
俺に手を伸ばし頬にやさしく触れる
壊さない様に慈しむ様に大切に俺を受け取り抱き抱え
そして浴衣の様な服をはだけさせ
やーらかい形の良いおっぱいを俺に押し付けてきた
超ド級な巨人おっぱいの神々しさを全身に感じ、
世界中の漢のロマンの中
俺は意識を失った
これが運命のおっぱいTHEジャイアントな巨人との出会いだった
この運命の出会いは俺の運命の大切な人となり
沢山の愛を受けとる事になるとは、俺はこの時知るよしは無かったのだ
それと後にこの巨人は俺の母親であり
俺の前世から遡ってもファーストおっぱいだったおっぱいは実の所Bカップの慎ましいおっぱいであった事も知らないのだった
あながちトンネルを抜けるとそこは的な説明も間違いではない事も知るのはまだもう少し先の事だったのだ
閲覧頂きありがと卯ございます。誤字や分かりづらい所の指摘など頂けたら幸いです