表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/34

第16話 パイルバンカー、射出!

「今日は私ですよ!主人殿」


ミーシャが元気にそう言って抱きついてこようとするのをいなして。


いつも通り。


**


そうして次の日。


「なんから主人殿って私の扱い雑じゃないですか?」

「そんなことない。ミーシャだからだ」

「あのそれ褒めてます?」

「…」

「返事してください!?」

「ミーシャの飯はうまいなぁ」

「あ、ありがたき幸せです」


照れてる相変わらず小動物みたいだなぁ、まぁ、ゆき「小冬」もうつっこまんぞ、いないはずの小冬の声なんてつっこまんぞ。

まぁ、小冬より背が高くて年相応だけどなぁ。


俺は携帯を取り出す。


今日は休み…


「もしもし、あーエベネットさん?」

『こんな朝早くからどうした?今日は学校休みなんだろ?』

「そうなんですよーそれでそれで、昨日のダンジョンに入る許可貰っても?」



**


「てことで昨日のボス部屋です際ポップしてたけどなんとかなったなふぅ、長く厳しい戦いだった」

「だからなんでお前がいつもいつも戦った感出してるんだよ!」


カツジがなんか言ってるけど華麗にスルー。


今回はミーシャにどうにかしてもらったしこのままレッツゴー!


「てことでこの壁壊したい!」

「急にどうした!と、言いたいが昨日ずっと見てたからな」


さっすがぁ!カツジわかってるぅ!


「てか、あいつテンション高くないか?」

「まぁ、補習に追われなくて久々にテンション上がってるんだろ、相棒そういうとこあるしよ」

「あぁ今日も素晴らしい…」

「小冬ちゃんは相変わらずですね…まぁ、主人殿だし」

「ご主人様は偉大です」


狂信やめてほしいなぁ。


俺が新しい新興宗教みたいになるじゃん。

それならカツジにしてよ。


いや、俺が教祖でカツジを神にすればいいか。


「なんか、いま碌でもないこと考えてるだろ」

「カツジは神になった」

「おい!どういう意味だ!あと俺はショウジだ!」


ふぅ、とりあえず。


「この壁どうやって壊そう」


「「「「…」」」」


おーい、みんな目を…


あれ渚?


「ご主人様、こんなこともあろうかと」


お、まさか…


「パイルバンカーを持ってきておりました」


スカートの中から巨大な杭射出器を取り出す。


「どういうことだよ!」


と定番のツッコミを入れつつ。

渚を促す。


ちなみにみんな慣れっこなので必要以上に反応はない。


「では、行きます!」


ガッキン!ガシャンっ!


ってなんか心躍れそうな駆動音が聞こえてくる。

やっば、興奮する!


「鼻血出てます」

「主人殿、鼻血出てます」


なんかゆきか「小冬」小冬、とミーシャに鼻拭かれてるけど気にせず食いつくように見る。

それは俺だけでなく、カツジも紅蓮も目をキラキラさせている。


あまりの重量と反動を誇るパイルバンカーを支えるための杭が地面に食い込む。


そうそう!パイルバンカーは地面を刺して支えるのロマンだよね!


逆噴射機構の射出状況を渚は確認している。


これがないと反動が直に装備者に来るから大事なんだよ、重さ×破壊力がそのまま返ってくる、超近接超火力武器の特徴だよね!


「準備整いました。ご主人様の指示でいつでもできます」


え、掛け声していいの!?


よし、やっちゃうぞ!


「パイルバンカー!射出!」

「了解、パイルバンカー射出!」


ドォォォォン!!!!!


圧倒的に火力の前に壁が崩れていく。


そして、その先にあったものは…



「総員、撤退」


俺たちは退散するのだった。

あれやべぇよ!

べぇよ!べぇべぇよ!

本当にやべぇ!

一体どうすれば、やべぇんだよ

やべぇ。

なんかやかんやあって、やべぇ、べぇよ

次回『第17話 ピクニックじゃないよ』

やべぇなこれ。

やべぇやべぇ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ