2,謎の長老とウォッチの全貌
辺りを見回していると長老が
「ここが私の家だ。お主の知りたいものを全て教えよう。」といった。
状況が飲み込めないままのオレは
「あなたは何者なんだ?」と聞いた。
長老はその言葉を待っていたかのような顔をすると咳払いをして、
「わしの名はソーニャお主とその先祖と同じは光の一族じゃ。
そして、ワシはかつてお前の先祖タハヒタと共にマスターウォッチの暴走を止めに
旅をしていたのじゃ。」
何がなんだかありえない。そもそも俺の先祖は約800年前になくなったはずだ!
つまりこの長老は少なくとも800年は生きていることになる。
ありえない!
と、そんな疑問が頭をよぎったとき、それを察したかのように
「ワシら光の一族は年を取りづらいのじゃ」
と自慢げに言ってきた。そして、
「しかし、ワシの相棒のタハヒタは、王国の平和のためにと
『ライトニングウォッチ』を使い、マスターウォッチを壊しに行った。
だが、現実はそう甘くなく味方が全滅することを予知したタハヒタは、
自らの命と引き換えにあいつを封印したのじゃ。」
急に語りだすジジイに動揺したが、思い切って聞いてみた。
「そのマスターウォッチって何なのですか?」
「マスターウォッチとは、ウォッチの中でもっとも凶悪なものなのじゃ。
しかし、強すぎるが故、誰にの止められなくなってしまい暴走したのじゃ。」
またオオタンは聞いた。
「さっきからライトニングやらマスターやら言ってますが、そもそもウォッチって
何なのですか?」
ソーニャは呆れた顔をして
「お主はほんとに無知じゃのう」
彼の言葉に少し苛立ちを覚えたが、構わず聞いた。
「ウォッチは『サハラ』が作り出した時計のような形をしているもので、
つけたものに、それぞれ『能力』をそなえさせるのじゃ!
それにウォッチは主に2種類あるのじゃ」
「それはなんですか?」
「ひとつは『始まりの5属性』でもう一つは『神ウォッチ』じゃ。
始まりの5属性はタハヒタのつけていた『ライトニングウォッチ』がその命と
共鳴して分裂したもので、『フレイム』『ウォーター』『サイクロン』『サンダー』
『ストーン』の5つじゃ。」
「神ウォッチは『サハラ』が直接作ったものでその力ははかりしれないのじゃ。
ちなみにお主がつけてる『スターウォッチ』の神ウォッチのひとつじゃ。」
オオタンは自分が誇らしく思えたが質問を続けた。
「マスターウォッチはいまどうなっているのですか?」
「マスターウォッチは今『ゴッドパラサイツ』に封印されているぞ。」
それを聞いてオオタンは察した。
もしかしてと思った次の瞬間あのときと同じ感触がした…。