1,旅の始まり
王国に帰ったオオタンは、国民全員に祝福された。開かれた宴会も終盤に差し掛かった頃、辺りが不穏な空気に包まれた。そしてどこからか声が聞こえてきた。
「ズウウゥゥン」
「オレサマの名はメグタニス。オレサマは、シヴァーノの悪あがきによってこのダークウォッチと共に生まれた。闇の化身だ!!」
オオタンは戸惑っていた。
(くそ、早くトドメをさしておけば…)
メグタニスは「オレサマは、お前を待っているぞ!まずはこのダークウォッチをつかってゴッドパラサイツにでも行くか〜」
「オレサマはお前を待ってるぞー」
と高笑いをしながら消えていった。そして、すぐにオオタンは国民の期待を背負って国をあとにした。
オオタンはメグタニスの声が聞こえてきた方向に歩き始めた。しばらく歩いていると一つの村が見えてきた。
(ここにメグタニスを倒す手がかりがあるかもしれない)
そう考えたオオタンは「オレはオオタン王子、ここに…」
と名乗りを上げたところ、ここの長老がやってきて
「おぬし、その手につけているウォッチは何じゃ。」
と言った。
オオタンは平然と「王家に伝わるスターウォッチDA☆」
と言った。
長老は驚いた。
「もしかしてタハヒタ家の一族なのか!!ならば教えよう。付いて来い」
そして長老の家に入った。中に入っても普通の家と変わらない。
長老は「しっかりつかまっておれ」と不思議なことを言った。
(なんだこいつ頭おかしいのか)
しかし次の瞬間、家が音を立てて動き始めた。
「この音はなんだ!」と問い詰めるも
「フォッフォッフォ」と笑うだけだった。
まるでエレベーターのようだ。
揺れが収まると…まるでこの村のものとは思えない光景が待っていた……。