スライムで美容
うーん……なんか顔が重いし、湿っぽい……。
はっ!
俺が起きるとスーとムーが俺の顔の上に乗っかっていた。
寝てる間に顔の上に乗ってきたようだ。
いやーそれにしてもなんて可愛い寝相なんだ。
俺は体を寄せあって寝てるスーとムーの姿が可愛かったので写真を連写しまくっていた。
そして充分に写真を録り終わるとちょうど2匹も起きたので俺は下に向かった。
下に降りるとティオさんが朝ごはんの準備をしていた。
「おはようございます。」
「おはよう。あれ?セイジさん、なんか肌がツルツルになってない?」
「そうですかね?気のせいじゃありません?」
「気のせいじゃないと思うんだけどなー。」
「おーいティオー!ちょっとこれ運ぶの手伝ってくれー!」
「オーケー!」
そう言ってティオさんは行ってしまった。
朝ごはんにはまだ早かったか……。
その後、朝ごはんを食べた俺は2匹を連れてギルドに行った。
「おはようございますペッパさん。」
「あら、セイジさん。おはようござ………あれ?セイジさん、何だかお肌がすごいツルツルになってません?」
「そうですかね?それ、今日の朝にティオさんに言われたんですけど、本当に肌がツルツルになってるんですかね?」
「明らかにツルツルになってますよ!いったいどんなお手入れをしたんですか!」
ペッパさんは鼻息を荒くさせて聞いてきた。
「別に手入れなんてしてないですよ。」
「嘘だ!その肌は絶対手入れしないとできないはずです!何か心当たりはないんですか?例えばいつもと違うことがあったとか。」
いつもと違うこと………
「あっ、そういえば今日の朝にスーとムーが俺が寝てる間に俺の顔に乗っていたぐらいだな………。もしかしてスーとムー俺がの顔の老廃物を全て取り除いたから綺麗になったとか?」
「まっさかー。スライムがそんなことするなんて聞いたこと………ひょっとしたらひょっとするかも………セイジさん!今日は私の家でうちの旦那と飲む予定はないですか!?ないなら旦那に今日はセイジさんと家で飲めって私が言ってたって伝えといてください!」
「は、はあ。」
俺はペッパさんに少しビビりながらも依頼を受けることにした。
今日はコボルトを討伐するつもりだ。
依頼を受けた俺は出入口へと向かった。
「お、セイジじゃないか。今日も早いな。」
するとソルトが話しかけてきた。
そうだ。さっきペッパさんに言われたことを伝えておかねば。
「さっきギルドでペッパさんが今日は家でソルトと飲めって言ってたぞ。」
「え?ペッパがか?珍しいな。」
「実は………」
俺はソルトに経緯を伝えた。
「なるほどねー。そういえば最近肌荒れてきたとか言ってたっけな。すまないなあいつのせいで迷惑かけて。」
「別に気にしてないよ。それじゃ行ってくるわ。」
「ああ、気をつけてな。」
「おう。」
町を出た俺はコボルトを討伐した。
コボルトは図鑑の通り、簡単に倒すことができた。噛みつき攻撃をしようとしてもノロマなので簡単に動きが見えるし、噛みつきしかしてこないので口を掴んで開かないようにするとものすごい静かになった。あまりにも静かになったので一瞬別のモンスターになったんじゃないのかと思わず疑ってしまった。
そして一通りコボルトを倒した俺はギルドに戻り報酬を受け取った後、ソルトの家に向かった。
因みにティオさんには泊まることは伝えてある。そしてティオさんに理由を詳しく話すと今度は自分にもやってくれと言われた。
どの世界でも女性は美容に気を使うんだな。
「こんちはー。」
「いらっしゃいセイジさん!さあ早く早く!」
「待て待て。先に食べてからだ。」
「おっとそうだったわね。ごめんねセイジさん。」
「気にしなくていいですよ。今日はご馳走になります。」
そしてソルトとペッパさんとの飲み会が始まった。
一通り飲んだあと、ペッパさんがスーとムーを連れて眠りに行った。
スーとムーには絶対口や鼻を塞がないように言っておいたから大丈夫だろう。
因みに俺とソルトは夜中の3時まで飲んだ。
チュンチュン、チチ………
あー、頭がガンガンする………さすがに飲みすぎたか………。
「あー、頭が痛い………。」
ソルトも起きたのか。揃って二日酔いになっちまった。
「なにやってんのよ2人とも。」
ペッパさんはもう起きてたようだ。
「あ、セイジさんありがとうね!朝、鏡を見たらめっちゃお肌がスベスベになってたわ!このスライムちゃん達って最高ね!」
おー、確かにスベスベだ。スライムって美容ないいんだな。
その後、俺は二日酔いが酷くて『兎の憩い場』でずっと寝ていた。
そして次の日にギルドに行くと女性の受付さん達に次は自分に!と懇願してきた。ペッパさんが話したらしい。
そのため俺はしばらくの間、『兎の憩い場』に帰ることができなかった。
そして一週間後、俺は『兎の憩い場』に戻ることができた。
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