スライム2匹が仲間になった
俺は昨日Dランクになったのでモンスター討伐依頼を受けることができるようになった。
そして今日は早速討伐依頼を受けることにした。
ギルドに着いた俺はすぐに討伐依頼を確認した。
『ゴブリン討伐』『スライム討伐』『コボルト討伐』の3つがある。
ゴブリンは前に戦ったし今度はスライムかコボルトにしよう。どっちにするか………よし、こういうときは調べよう。
俺はモンスター図鑑アプリを開いてスライムとコボルトについて調べた。
『スライム』
『なんでも食べるモンスター。攻撃力はものすごい弱く蚊に刺された程度の攻撃力しかない。ただしスライムは敵意を抱いた相手には変な液体を出して威嚇する。因みにこの液体に触ると1週間ほどかぶれる。たまに服だけを溶かす個体もおりそのスライムを女性冒険者が見つけると跡形もなく消し炭にされるらしい。』
『コボルト』
『顎の力がすさまじく噛まれると鎧を着てても鎧ごと噛み砕いてくる。ただし噛むことにしか特化してないので他の能力はものすごく弱い。そのため、口を封じると子供よりものすごいザコに成り下がる。多分スライムと戦っても負ける。』
うーん………どっちも弱すぎるな。子供より弱いって………。
まあ今日は『スライム討伐』に行くか。
というわけで俺は『スライム討伐』を受けることにした。
「ここにスライムがいるのか。スッゲー湿気だな………。」
依頼を受けた俺はスライムの生息地を調べた。するとここから5キロ離れたところにあるメジメ湿地に生息しているようなので俺はそこに向かった。
そしてメジメ湿地に到着した俺はさっそくスライム探しを始めた。
さーてスライムはと…………あ!いた!
俺が見つけたのは青色で目も口もない変な軟体動物だった。
あれが図鑑で見たスライムだったから間違いない。
俺としては頭がとがってて目があって口はいつも笑ってる感じのやつのほうがよかったんだけどな。
さっそく倒すか。
確かスライムの討伐部位は中にある核だったな。
俺はスライムに近づくとスライムの中に手をつっこんで核を引っ張りだした。
これがスライムの核か。結構綺麗だな。あ、スライムはどうなった?
すると核を抜かれたスライムはどんどん溶けていき最終的にただの変な液体になった。
なんだ?この変な液体は。そうだ『鑑定』!
『スライムポーション』
『核を抜かれたスライムが変化する薬。どんな怪我も直すことが可能だが元がスライムなので飲むと必ずお腹を壊す。』
なんだよこれ!怪我は直せても他が悪くなったら意味ないじゃん!よくよく考えたら地面に落ちてるから採ること自体そもそも不可能だし。
スライムからは変な薬が採れることは分かったが別にいらないので俺は気にしないことにした。
そして俺は依頼された数だけ核を抜いていった。しかしスライムは溶けるときの絵面がちょっと気色悪いな………。
でもまあ依頼も終えたし帰るとするか。
そして俺が帰ろうとすると2匹のスライムがいた。俺が倒したやつよりもちょっと小さくて色もちょっと緑色っぽい。
知らないスライムだったので俺は鑑定することにした。
『プチスライム』
『生まれたばかりのスライム。食べることしかできないので全くといっていいほどの無害である。全モンスターの中でも最弱の部類にはいる。』
すごく弱いんだな……。最弱って言われてるし…。
お?片方のスライムがもう片方のスライムを守るように前に出た。なんだか怯えてる妹を守る姉みたいだな。
震えてるスライムは小さい頃の愛華みたいだな。あの頃の愛華は人見知りで外を一緒に歩くのも俺か香那姉さんと一緒じゃないと無理だったっけな。
そして香那姉さんはそんな愛華を守るようにいつも愛華の前を歩いてビクビクしている愛華を守っていたっけなあ。
………このスライム達を守ってやりたい。
俺はそんな気分になった。
「おいで。」
俺はスライムに手をのばした。
スライム2匹は最初は全然近づいてこなかったが俺が根気よく手をのばしていると2匹とも震えながらも体から触手を伸ばして俺の手に触れると今度は俺の方に向かって来た。
俺は2匹を軽く抱き締めた。普通に抱き締めると殺しかねないからな。
そして俺は2匹を抱きながら町に帰った。
「おうセイジ!帰ったのか!お?そのスライムはどうした?」
町に戻るといつもの衛兵のソルトがいた。最近前を教えてもらい、今では2人で飲みに行くくらい仲良くなったのだ。
「このスライム達と一緒に暮らそうと思ってな。」
「そうか。ならギルドで従魔登録してこいよ。」
「従魔ってなんだ?」
「従魔ってのはまあ簡単にいえばモンスターをペットにするってことだな。スライムみたいに害のないモンスターはテイムしなくても登録できるがゴブリンのように普通に攻撃をしてくるモンスターはしっかりテイムしないと登録できないからな。」
「分かった。ありがとな。」
ソルトに礼を言った俺はギルドに行ってまずは従魔登録をお願いしに行った。
「あの、従魔登録をお願いしたいんですが。」
「おや、セイジさん。従魔登録ですか。いったい何のモンスターを連れてきたんですか?」
「コイツらです。」
俺は受付のペッパさんに2匹を紹介した。因みにペッパさんはソルトの嫁さんらしい。
初めて聞いたときはびっくりした。
「おや、スライムですか………。セイジさん。この子達は服を溶かしたりしませんよね………?」
「もし溶かしたりする個体なら今頃俺の服は溶けてますよ。」
「それもそうですね。じゃあギルドカードを渡してください。」
俺はギルドカードを渡した。
「それではしばらくお待ちください。」
そして少し待つとペッパさんが戻ってきた。
「はい、これで従魔登録完了です。従魔が町で迷惑をしたら登録者に罰金を払ってもらうことになるので注意してくださいね。」
「はい。」
従魔登録を終えた俺はそのまま依頼達成を伝えて報酬も受け取った。
そしてギルドを出た俺はアクセサリーショップへと向かった。
2匹は同じ見た目をしているので2匹の見分けがつくような何かを買おうと思ったからだ。
「いらっしゃいませ。何のご用ですか?」
「このスライム達の見分けがつくようなアクセサリーが買いにきました。」
「そうですか。ゆっくりしていってください。」
「はい。」
そして俺は青色のリボンと緑色のリボンを買って『兎の憩い場』に帰った。
リボンにした理由は一番見分けがつきやすそうだったのと一番安かったからだ。因みに1つ銅貨1枚だった。
「おかえりなさい!あれ?セージさん、そのスライムは?」
「ただいまティナちゃん。このスライム達は俺の従魔………まあペットになったんだよ。」
「へえーねえねえ名前はあるの?」
名前か……そういえばつけてあげないとな。
「これから部屋で決めるんだ。」
「じゃあ夕食のときに教えてね!」
「ああ、いいよ。」
俺は部屋に戻った。
さーてこの2匹をなんて名前にするか………よし、決めた。
「君の名前はスー、そして君の名前はムーだ。よろしくなスー、ムー。」
2匹はぴょんぴょん跳ねた。なんだか喜んでるみたいだ。
「よし、スーにはこの青いリボン、ムーにはこの緑のリボンをあげるぞ。」
俺は2匹にリボンを着けた。意外と似合っていた。
そして夕食時、俺はスーとムーを連れていきティルさんとティオさんに紹介した。
2人とも最初はびっくりしていたが快く迎え入れてくれた。
夕食はスーとムーとともに食べたがこの2匹は意外と食べるほうで俺はあまり食べられなかった。
そしてスーとムーの食べっぷりを見て俺は早くランクアップしようと心に決めた。そうでないと食費がかかるし、俺も充分に食べられないからね。
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