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宿屋でゆっくり

「お、早いな。薬草はもう見つかったのか?」


俺が出入口に戻ると門番の人がそう聞いてきた。


は、早かったかな………。


「え、ええ。ちょうどいっぱい生えてるところを見つけたんです。」


「ああ、群生地を見つけたのか。運が良かったな。明日も頑張れよ。」


「はい。ではまた。」


俺は門番の人にお別れしてギルドへと向かった。



「あの、これ、依頼でとってきた薬草です。」


「はい。確認しますので少々お待ちください。」


ギルドに着いた俺は鑑定&解体場に来て薬草を提出していた。


「はい。確認が完了しました。それではこちらを持って受付までいってください。」


鑑定士さんは薬草のかわりに紙をくれた。


俺は鑑定士さんの言うことを聞いて受付までいった。


「あの、依頼を完了したんですけど。」


「はい。分かりました。えーと、鑑定士さんが用意した紙がありますね。それでは依頼完了です。」


そう言うと受付の人は俺に袋を渡した。


「こちらが報酬の銅貨30枚です。」


この袋には報酬が入ってるのか。というか銅貨?1枚何円なんだ?


「あ、ありがとうこざいます。」


お金を受け取った俺は一旦ギルドを出てムーンさんに電話をかけた。


「?誠二さん今度はどんなご用件ですか?」


「この銅貨ってのが1枚いくらの価値があるのか気になったんです。」


「そうでしたか。でしたらついでに他の貨幣も教えましょうか?」


「それは是非お願いします。」


「はい。では説明していきますね。それぞれの貨幣を日本円で表すと

銅貨は1枚100円

銀貨は1枚10000円

金貨は1枚1000000円

白金貨は1枚100000000円

という感じですね。」


「ありがとうこざいます!すごく助かりました!」


「大丈夫ですよ。気を付けてくださいね。」


そう言ってムーンさんは通話を切った。


というか銅貨って1枚100円なんだ。ということは報酬は3000円ってことか。めっちゃ安いな………。あ、そうだ!ラッシュブルも売ればそれなりの金になるかな。


俺は再び鑑定&解体場に向かった。


「あの解体をお願いしたいのですが。」


「?あの、解体するものは?何もないようですが………。」


「収納してあるんです。」


「ああ、もしかして『収納』のスキルを持っているんですか。」


「あ、はい。そうなんです。」


「でしたらこちらの台に解体するモンスターを出してください。」


「はい。」


俺は殴り殺したラッシュブルを出した。


「ええっ!?ラッシュブル!?あの、これ1人で倒したんですか!?」


「はい。そうですけど………。」


「す、すごいですね。」


俺は鑑定士さんになんか褒められた。鑑定士さん美人だからちょっと嬉しいと思うのは男の性かな。


「それでは少しお待ちください。」


そして30分ほど経った後、俺は再び呼ばれた。


「解体が完了しました。解体したものは受け取りますか?」


「解体したやつですか………。」


うーん、解体したやつというと肉かー。俺は料理出来ないから持ってても意味ないし……でも美味いらしいし……よし決めた!


「肉は持ち帰ります。でも他は売ります。」


肉はなんかの時に使えるかもしれないし俺が料理を覚えたときに美味しくいただくことにしよう。でも他のやつは正直使い道がないからなー。お金になってもらうとしよう。


「それでは肉以外の買い取りということですね。それでは少々お待ちください。」


そして鑑定士さんは肉とお金の入った袋を持ってきた。


「ラッシュブルの肉と銀貨8枚と銅貨42枚です。お確かめください。」


俺はお金を数えた。確かにちゃんと入ってるな。


「はい。ちゃんと入ってます。」


「そうですか。それではまたのご利用をお待ちしてます。」


「はい。」


次は何しようかな。そうだ。宿屋を探すか。今の俺は銀貨8枚と銅貨72枚あるから87200円あるってことだもんな。

あ、そうだ。受付さんにオススメの宿屋がないか聞いてみよう。


「オススメの宿屋ですか?それでしたらここにある『兎の憩い場』ってところがオススメですよ。普通の宿泊で銅貨50枚、食事つきで銅貨60枚でお金を払えば食事まで用意してくれるので便利なんですよ。」


なるほど、じゃそこにしよう。


ギルドを出た俺は受付の人が話した宿屋に行くことにした。






「ここが『兎の憩い場』か。早速入るか。」


宿屋に着いた俺は早速入ることにした。


「いらっしゃいませ!『兎の憩い場』へようこそ!何泊ですか?」


中に入るとウサミミのある小さな女の子が出迎えてくれた。


「食事付きで1週間泊まりたいんだけど。」


「でしたら、えーと1泊食事付きが銅貨60枚でそれが1週間分だからえーと……。」


まだ計算できないのか。しょうがないよな。まだこんな小さいんだし。


「銀貨4枚銅貨20枚だぞ。ティナ。」


今度は奥からまたウサミミのあるおじさんが出てきた。おじさんにウサミミは似合わないなあ………。


「私の顔に何か?」


「ああ、いえ別に何も。」


いかんいかん、似合わなさすぎてついついじっくり見てしまった。


「お客様ですね。私、この『兎の憩い場』の主人のティルという者です。こちらは娘のティナです。」


「どうも、今日から1週間ここに泊まろうと思っている高野誠二です。」


「タカノセイジさんですね。セイジなんて変わった姓ですね。」


「あ、いえ誠二が名前です。そして高野が姓です。」


「姓が最初なんて変わった場所から来たんですね。」


「そ、そうなんですよ。すごく遠いところから来たんです。」


嘘はついてないからな、実際ここからめちゃくちゃ遠いところから来たし………。


「そうでしたか。それで1週間食事付きの宿泊でしたね。それでは銀貨4枚銅貨20枚いただきます。」


「はい。」


俺はお金を渡した。


「はい確かにいただきました。それではこちらが部屋の鍵です。」


「ありがとうございます。」


そして俺は部屋へ向かい、中に入った。そしてベッドにダイブして昼寝をした。




「……きて!おーきーて!」


「はっ!」


起きるとティナちゃんが俺の上に乗っかっていた。


「やっと起きた!もうご飯の時間だよ。」


「もうそんな時間なんだ。起こしてくれてありがとね。」


俺はティナちゃんの頭を撫でた。


「ほわぁ………はっ!ご、ご飯は食堂で食べるんだよ!私が連れてってあげるね!」


「ありがとう。じゃあ連れていってくれるかい?」


「うん!」


食堂に着くとウサミミがある美人が他のお客さんに料理を運んでいた。


「あのー………」


「すいませんねー!ちょっと忙しくて!ちょっとティルーあたしの代わりに注文聞いてー。」


「わかったー。」


するとティルさんがやって来た。


「すいませんね。忙しくて。」


「大丈夫ですよ。俺も昼寝してたもんで。ところであの人は?」


「あいつはティオ。私の奥さんです。」


ええっ!?あの美人さんがこのティルさんの奥さん!?はあーどんな世界にも物好きっているんだなあ。


そしてティルさんに注文した物を食べた後、再び部屋に戻って寝た。ベッドがあるってこんな幸せなことなんだなぁと実感した。

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