町に到着
「グギャ!グギャ!」
うーんうるさいなあ………なんか叩かれているような………
俺が目を覚ますと木の棍棒を持った1匹の全身緑色の変な生物に殴られていた。多分モンスターだろう。
「何しやがる!」
そう言って俺は緑色のモンスターの顔を狙って殴った。俺はモンスターにビビるよりも好き勝手に殴られていたことに腹を立てていたのだ。
そしてモンスターを殴るとモンスターは顔が消し飛び首から血が吹き出していた。
そのとき、俺は猛烈な吐き気に襲われた。なかなかショッキングなものを見てしまったせいだろう。
俺は吐き気を我慢して緑色のモンスターを地面に埋めた。死体を放置しておくと風土病の原因になるって聞いたことあるからね。
「にしてもさっきのモンスターは何ていう名前だったんだろうか………そうだムーンさんなら知ってるかな?」
俺はムーンさんに電話をかけた。
「はい、誠二さん。どうしたんですか?」
「実は先程全身緑色で棍棒を使ってくる変なモンスター襲われたんです。そのモンスターは倒したんですけど名前が分からなくて………。それでムーンさんなら知ってるかと思って電話したんです。」
「そういうことでしたか。誠二さんを襲ったモンスターは特徴的にゴブリンだと思われますね。」
「ゴブリンですか………なるほどあれが………。」
「そうだ。誠二さん、あなたのスマホに1つのアプリをインストールさせていただきます。いいですか?」
「え?あ、はい。あの、どんなアプリですか?」
「モンスターの図鑑のアプリです。それを見ればモンスターの名前に見た目、生息域や生態系、進化系や亜種、変異体など全ての情報が分かりますよ。スマホでモンスターをかざせばそのモンスターの簡単な情報を得ることもできます。まあポケ◯ン図鑑みたいなものと思ってくれれば大丈夫です。」
「おお………すごいな。」
「アプリがインストールできましたよ。今後はそれを使ってモンスターの名前や特徴を調べてください。」
「ムーンさん。ありがとうございます。」
「いいんですよ。それではまた。」
「あっ!ちょっと待ってください。」
「?まだなにか?」
「俺、寝てる間にずっとゴブリンに棍棒で殴られてたようなんですけど全然大丈夫だったんです。何でか分かりますか?」
「それは『神様セット』の力ですね。『神様セット』の力で誠二さんの身体能力は尋常じゃないほどに跳ね上がってますから。ゴブリン程度の力じゃ誠二さんの体には傷1つ付きませんよ。」
そんなすごくなってるのか。俺の体………。
「教えてくれてありがとうございます。ムーンさん。」
「いいんですよ。それではまた今度。」
そう言ってムーンさんは通話を切った。
さっそくアプリを使ってみるか。えーとゴブリンっと………おお!出てきた出てきた!
『ゴブリン』
『全身が緑色で棍棒を使って攻撃してくるのが特徴。男は殺し女は苗床にするため多くの種族に嫌われている。』
なるほどね。そんなヤツだったのか…。殺しといて正解だったな。
さて町に向かうとするか。そういえばムーンさんが俺の身体能力はものすごいドスの跳ね上がってるって言ってたな。走って行ってみるか。
俺は走った。すると思ったよりものすごいスピードが出て3分くらいで町に着いてしまった。速すぎだろ………。まあ早く着いたからいいか……。
それにしてもこれが異世界の町か………。モンスターが侵入してこないようにデカイ壁で囲んでいるのか。
とりあえず俺は入り口へ向かった。
「町に入りたいならギルドカードを見せろ。もしないなら通行料を払え。」
ま、まずい。俺、ギルドカードってのもお金も持ってない!ど、どうしよう!
「あ、あの………どっちもないんです………。じ、実は遠い村から来てギルドカードってのは持ってないし、お金もここに来る途中でモンスターに襲われて落としちゃったんです。」
信じてくれるかな………?俺、何も荷物持ってないけど………。
「そうか……大変だったんだな……。よし、今回だけお前は無償で通っていいぞ。でも次からはギルドに登録してからにするんだぞ。」
「はい。気を付けます。」
いい人だなこの人。この人を騙してちょっと心が痛むな………。
「それじゃあ中に入りな。」
「ありがとうございます。」
俺は町の中に入った。ここが異世界の町かあ……。異世界人って髪がカラフルなんだなあ………。
さっそく門番の人が言ってたギルドに行ってみるか。
俺は通りすがった人にギルドまでの道のりを聞いた。
「あのーギルドはどこにありますか?」
「ギルドならそこをまっすぐ行ってあの角を右に曲がれば着くよ。」
「ありがとうございます。」
そして俺は言われた通りの道のりでギルドに向かった。
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