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死んだ俺は転移するようです

「う、うーん………あ、あれ?ここどこだ?さっき俺はトラックに跳ねられて死んだはずじゃ………。」


気がつくと俺は市役所みたいな感じの建物の前にいた。


もしかして死後の世界的なやつか?死後の世界って死後の世界(仮)にそう評価すると市役所っぽい建物の扉が開いて中から頭に輪があり背中に翼が生えた女の子がやって来た。


「あ、あのもしかして死者ですか?」


女の子はそう聞いてきた。


「たぶんそうです。」


「そうですか。いらっしゃいませ、ようこそ転移・転生課地球支部へ。私はこの転移・転生課地球支部の担当女神 アース様の眷属天使 ムーンと申します。本来ならアース様が案内をするのですがただいまアース様は残業を片付けるのに忙しいため代わりに私が担当します。」


俺はムーンと名乗った女の子が言った聞きなれない言葉に頭をかしげた。


「転移・転生課?地球支部?」


女神と天使なら大体想像がつくが転移・転生課なんて聞いたことない。地球支部があるってことは他にもあるのだろうか?


「はい。ここでは地球で死んだ人間が異世界へ転生をするところです。生前、どんな行いをしていたかによってポイントが付けられます。普通に生活していればポイントは一定基準を満たし、生前の記憶を消して転生されます。逆に悪いことをおこなっていた場合、ポイントは基準を満たさず記憶がそのままでその本人の屈辱的な生き物に転生します。例えるならハエとかゴキブリとかになります。」


こ、怖いな………。


「そして転生基準ポイントよりさらに上のレベルの転移基準のポイントに到達した場合、異世界転移、つまり生前の姿と同じ状態で異世界に行くことができます。」


へー。


「それでは早速あなたのポイントを計測しましょう。ついてきてください。」


「は、はい。」


俺はムーンさんに着いていった。


するとムーンさんは何もないところで急に転んだ。


「きゃっ!」


「だ、大丈夫ですか?」


「あ、だ、大丈夫です……。」


恥ずかしかったのかムーンさんは顔が赤くなっていた。


可愛いところもあるんだな。


「つ、着きました。こちらです。どうぞ。」


ムーンさんは俺を変な水晶玉がある部屋に連れてきた。


「こちらの水晶でポイントを測定します。それではこちらの水晶に手を置いてください。」


俺は言われた通りに水晶に手を置いた。


すると水晶が輝き始めた。そして輝きが収まるとムーンさんが結果を教えてくれた。


「誠二さんは転移基準を満たしていますね。死ぬ前に子供を庇い自らを犠牲にして助けたのでそのおかげでで転移が可能です。一応これなら記憶を残したまま転生するのも可能ですが。」


「そういえば転移って転生と違って何かメリットとかあるんですか?」


「転生というのは簡単にいえば生まれ変わることなので、最初は赤子から始まるんです。なので成長するまでは正直何も出来ないのでオススメはしません。」


なるほどね。じゃあ転移を選ぼう。


「じゃあ俺は転移にします。」


「転移ですね。それでは向こうの世界で生きるためのスキルを1つ授けます。」


「スキル?」


「向こうの世界で生きるための特殊能力のようなものです。


因みに向こうの世界の住人は誰もがスキルを1つ以上持っています。後、転移する人のスキルはいい人生が送れるようにと普通のスキルよりいいスキル、まあ分かりやすく例えるなら向こうの世界の人間のスキルの基本がNかRなら転移者のスキルはSSRってところですね。ただしどれも強力なスキルのため、転移者にはスキルは1つだけしか与えられません。」


なるほど、そりゃ分かりやすい。でも1つだけか。まあ贅沢は言ってられないし別にいいかな。


「それではスキルの準備を用意しますので、しばらくお待ちください」


そう言ってムーンさんは何処かに消えた。まあ待つとしますか。




そして5分ほど待つとムーンさんが戻ってきた。


「お待たせしました。準備が出来ましたのでこちらにお越しください。」


そう言って俺を別室に連れていった。


俺はムーンさんに案内された部屋に入るとスゴくでかいパズ◯ラのガシャの時のドラゴンみたいなものがあった。


「ムーンさん。これなに?見た目もすごく見覚えのある形状なんだけど。」


「これはスキルガシャマシンです。ガシャといってもハズレはないですけどね。見た目に関してはアース様が地球のパズ◯ラというゲームにハマっているのが原因ですね。」


女神様、パズ◯ラにハマってるのか………。なんか女神様とは気が合いそうな気がしてきたな。


「それでは早速ガシャをしてください。先程も言った通りハズレはないので安心してください。」


「はい。」


よーし、ひ、引くぞー。


俺は腕の形をしたレバーを引いた。するとドラゴンのお腹が開いて中から卵が出てきた。そんなところまで一緒なんだな。


「それでは確認します。」


どんなスキルなんだろ?なんかワクワクしてきたな。


「んなっ!こ、これは!」


「ど、どうしたんですか!?」


ムーンさんがスゴくビックリしていた。すごいスキルが当たったのか?それとももしかして危険なヤツだったとか?


「はっ!し、失礼しました。ちょっと取り乱してしまったもので。」


「どんなスキルだったんですか?」


「誠二さんが引いたのは『神様セット』というスキルです。」


「『神様セット』?どんなスキルなんですか?」


「『神様セット』は本来は神族だけが所持しているスキルです。このスキルが神の力の源なんです。」


す、スゴいスキルだな………。


「正直私も驚いています。まさか転移者用スキルガシャにこんなスキルが有ったなんて………。おめでとうございます、誠二さん。このスキルがあれば向こうの世界ではしっかりと生きていけます。」


「はい。ありがとうございます。」


「それではそろそろ転移の準備をしましょうか。」


俺はムーンさんにつれられて別の部屋へとむかった。


その間、俺は転移する世界について聞いた。


向こうの世界はざっくり言えば剣と魔法があるRPGみたいな感じだと教えてくれた。


モンスターとかもいるので俺なら絶対大丈夫だが一応気を付けるように言われた。


そして転移する部屋に着いた。


部屋の中には変な絵が描かれた円があった。


「これが転移用の魔法陣です。この中に入れば向こうの世界に行くことが出来ます。」


これに入ればいいのか。


「あっ!ちょっとお待ちください。大事なものを渡します。」


そう言ってムーンさんは俺にスマホを渡した。


「『神様セット』は強力で数えきれないほど多彩な能力があるのでどんなことが出来るか気になったらそれを使って私に連絡してください。」


至れり尽くせりだな。


「ムーンさん。こんなによくしていただいてありがとうございます。」


「いいですよ。それでは今度こそ転移ですね。」


「はい。」


俺は魔法陣の中に入った。


魔法陣の中に入ると俺の体は輝き始め、気が付くと俺は森の中にいた。

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