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アリーとキリギリスン

作者: ドラゴン出版

アリーとキリギリスンは中学の同級生です。二人は19歳のときに結婚しました。


キリギリスンは近所の印刷工場に勤めていましたが、パチンコやゲームが好きで、仕舞いには会社を辞めてしまいました。アリーは内職をして家計を支えました。


夏が過ぎ、冬が過ぎ。二人の生活は苦しく、アリーひとりの稼ぎではどうにもならぬほど困窮しましたがキリギリスンは全く働きません。


ある晩、キリギリスンはアリーにお金をくれと言いました。ゲームの課金をしたいので、お金が欲しいと。アリーは、そのようなお金はない、と言いましたが、キリギリスンはタンスの引き出しを開けて家計費が入っている箱から三万円を抜き取ろうとしました。アリーは、何をするの!と叫び、思わずレーザービーム光線でキリギリスンを失神させてしまいました。アリーはM69星雲からやってきた宇宙人だったのです。


失神したキリギリスンを家に残し、アリーは宇宙船に乗って生まれ故郷の星に向かいました。しばらく、男はいらないかなー、しかも、地球の男は。


美しい地球がどんどん小さくなっていきます。アリーはホロホロと流れる涙を拭きもせず、地球をじっと見つめていました。

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― 新着の感想 ―
[一言] やはり、キリギリスンの記憶を全て消してから旅立ったのでしょうか。3万円を握りしめて呆然として目覚めたのか、とか、考えてしまいました。
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