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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

午前4時の白昼夢

作者: ヒロンパ

泥酔して見た悪夢を公開してみた。

深夜ラジオを聞いてたら

いつのまにか4時。

眠れないというか、

このまま起きていた方がいい時間だろう。


散歩に行こうかと、

サンダルを履いたら、

ジャリとした感触の後に、

ズキっと右足に痛みが走る。



サンダルの中に砂利でも入ったのかと

右足だけサンダルを脱ぎひっくり返したら

コロンとなにかが転がった。


黄ばんで薄汚れた白い塊が

転がり落ちて

薄暗い玄関のどこかへ消える。

歯か?いや違うか?

小石かな?



玄関を開けようとしたら、

パラパラと雨音が聞こえる。


靴も履いてしまったし、

仕方ないなで傘を持ち外に出る。

ビニール傘を軽く揺さぶる風と雨。


コンビニに寄って

9%の缶チューハイを買う。


再び傘をさして店を出る。

マンションとマンションの間の細道を

歩く僕一人。


頭が冷える。

頭が冴える。

今のままじゃダメだなあ、、

明日こそ、いや今日こそ、、、


思考が手に伝わり、

ビニール傘の柄を強く握りしめている自分に気がつく。


それに合わせたかのように

突風が吹く。

そして、ザザザザとけたたましい轟音。


雹だ、、


ビニール傘に叩きつける雹。


いや、雹じゃない。

歯だ。

どう見ても歯だ。

歯が降っている。


アスファルトに叩きつけるように

積もる歯。

傘をさしてしゃがんで凝視したが、

どうみても歯。


歯が降ってる。

歯が積もってる。




帰ったら缶チューハイ飲んで二度寝しよう。

朝の通勤、通学の時間まであと少しだ。

雹は溶けるが歯は溶けない。


大量の歯が散乱してたどうするのだろうか?

電車は動くんだろうか?

仕事や学校はどうなるんだろうか?

と思いつつも酔いが回ってきた。

寝室の窓越しにも雨音もとい歯音が聞こえる。

というか、誰の歯だ?

まあいいか、どうでもいいや。


(終わり)



















二日酔いのような読後感ですよね?

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