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絵とわたし  作者: 4時間毎に目がさめる
3/3

あと少し


『また会えたね』


「っ………!!」



彼女が再び姿を現した。


暗闇で此方に向かう様子が見えなかった所為で私は驚いた。



「こんな時間にうろうろしてたら危ないだろう。まま達が心配する。」


『ままは絵だから心配しない。』



「…………?」


『ままもぱぱも絵になったの。』



彼女の雰囲気が夕方とは明らかに違った


可憐さや無邪気さは消え幼いながらどこか悟りを開いた様な…そんな感じがした



「絵に、なった?」


『おじさん、ひとは死んだら絵になるんだよ。』



「君のご両親は無くなったの?」


『うん、だから絵になったの。』



ああ、絵って遺影のことか


私も産まれた時から片親だったし母も早くに亡くしてしまった


でもこの子はその時の私よりまだ随分と若い…


さぞかし………辛かっただろう…


今は親戚の家にでも住んでいるのかな


近く迄送って行く事にしようか



『でも寂しくないよ一緒にいるとたのしい。』


沈黙を破る様に彼女は言った。



「…君のお家まで案内してくれるかい?ままの所まで送って言ってあげるよ。」




『………………うん。こっち。』



私は立ち上がり彼女の後を追った。


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