049.最後の決戦へ
おれは洞窟の外で目を覚ました。
衛兵たちがダンジョンからわき出たゴブリンやら悪魔憑きを一掃していると、アデルから聞いた。
アデルがおれを責めることはなく、おれも強気な勇者を気取って「こんなの序の口だ」なんて言いつつ、今回もギリギリのところでもぎ取った勝利に内心、苦笑していた。
◆
その後、ドナルドから「冒険者」としての許可証を発行してもらった。
地方領主とはいえ、リンゴン王国の貴族であるドナルド・トラッパにはそれだけの権限があった。
おれは、後ろ髪を引かれながらも、町を出た。
町の皆は金を出し合い、おれの銅像を建てるといっていた。苦笑いしつつも泣きそうになりながら手を振って次の町を目指した。
おれの背後には仲間ーー、パーティがいる。
アデルとーー、なぜかついてきたジシス・シシヲンと、クレア・ベイリーを含む四名。
それから約半年半ーー。
凶悪なドラゴンや、ジシスの追っている不死聖騎士との死闘ーー、めまぐるしい冒険の数々がおれたちを強くしていった。もちろん毎晩、魔女二人と夢の中での特訓は欠かしていない。
そして、ある日ーー。
リンゴン王国の国王陛下より魔法手紙が届いた。
「四神剣が必要になった。他の三大陸から皇帝ーー、四神剣勇者たちも、この大陸に向かっておる」
とのこと。
「バラモーン帝国がキビノス十三世が魔神教に染まり、周辺国を蹂躙し、宝玉の勇者まで捕らえたようだ。宝玉が抜けてる状態とはいえ創司くんの持つ四神剣も狙われるだろう。十分に気をつけて、とある場所で落ち合おう」
国王陛下からの通信はそれで途絶えた。
魔神復活の日が近いと夢の中で、魔女二人はおれに教えてくれた。
駆け足ですが、次回でサクっと終わらせます。




