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045.ダンジョンを支配する悪魔スケアクロウ
地上の光が一筋とて届かない深遠なる洞窟ーー、フィアフル・ダンジョンの核となる悪魔「スケアクロウ」は、冒険者たちの瞳孔を千里眼で監視していた。
《闖入者ども、このダンジョンのからくりに気づいたのか魔草を燃やし始めているぞ》
《これでは人間どもを契約に追い込むことができない、スケアクロウ、お前の生み出したダンジョンだ。なんとかしろ》
魔神が生み出した「悪魔七氏族」のうちーー、サタンの子孫に当たる悪魔たちが騒ぎ出す。
スケアクロウもサタンの末裔にあたる悪魔であり、彼らをひとりでも「悪魔憑き」として実体あるかたちで地上へおくりこめば、魔神復活の際にサタン一族の栄華が約束されるーー。
《このダンジョンが消滅すれば、サタンの一族が後れをとるぞ》
どの悪魔が発した言葉か。
「オレ、自らが迎え撃つ。お前らと違い、悪魔憑きとして肉体があるからな」
スケアクロウはダンジョンの「核」を保持しながら、巨人族の肉体を奪った悪魔憑きでもある。
《慢心は捨てろ。お前は魔神ではない》
「ここはオレの世界だ。エモノを待つだけの物乞い同然の悪魔どもが」
スケアクロウは言い捨てると、悪魔たちの怒号を背に、岩で出来た玉座を降り「冒険者」たちのもとへ向かった。




