ガラス
そこには誰も居ない 空虚な街があるだけ
触れるものは全て透明なガラスでできている
モラルの塔が崩壊し ガラスの雨が降り注ぐ
肌を切り裂き ココロにまで突き刺さる
触れるものは皆砕け散る
足跡の変わりに 破片が残る
血を流し透明な街を紅く染めていく
だが どんなに傷ついたところで
雨が降れば 全て消える
残酷な透明に塗りつぶされる
欲しいものは砕けてしまって 手に入らない
いらないものに傷をつけられ 存在を叩きつけられる
そこには誰も居ない 空虚な街があるだけ
触れるものは全て透明なガラスでできていた