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故に存在する世界  作者: 鳴指 十流
6/13

シュウマツ

 糸みたいな時間が流れるこの世界は、今、週末を迎えようとしていた。


 明日は、休みだ!


 人々はこの週末を素晴らしいものにしようと、サーカス団のピエロに扮し、恋人と接吻した。

 それに参加した、ロボット工学博士は、眼鏡がコオロギで出来ていた。

 博士の鼻から太陽がぽろっと、落ちた。


 明日の明日は、日曜日だった。

 大の大人が、子供みたいにわめいても良い日だった。

 数学者が、世界の真理を、解き明かすことに成功した。彼は、嬉しくて嬉しくて、裸のまま外で子供たちと遊んだ。

 しかし、あいにく今日は日曜日ではなかったので、数学者は逮捕された。ついに、逮捕された。

 嬉しくって、涙が出た。

 その涙は、快感という花を咲かせて、人々のもとに降り注いだ。

 世界は、歯車の動きを止めた。


 明日の明日の明日は、月曜日だ。


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