表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
35/79

どーでもいい三男登場2

大和。

頼信よりのぶ「とゆーわけで、遊びにきてやった」文机ふづくえに向かって何か書いてた頼親よりちかの上にのしかかる。

頼親「帰れ」書いていたものをぐしゃっと握る。周りに書き損じ。

頼信「この話の題名さ、本当に変えてくれねぇかな」頼親に体重をかけつつ。

頼親怒「下りろ」

頼信「あ、『どーでもいい三男が登場』じゃなくて、『三男の登場がどーでもいい』のか。いや、どっちにしろダメだな」

頼親怒怒 振り向きざまにすずりをつかんで、投げる。

頼信「おっと」さっと離れて、避ける。後ろに控えていた親孝ちかたかに命中。

親孝「……よ、頼信様……」墨で真っ黒。半泣き。

頼信「そんくらい避けろよ」

親孝「……」マジ泣き。

頼信「あーあ。兄さん、ウチの家来イジメないでくれる?」

頼親「どう考えてもお前が悪いだろ」ちょっと動揺。

頼信「すぐ手が出る兄さんが悪いよ。そんなんだから、興福寺とケンカになるんじゃねぇか」

頼親怒「お前に、大和を治める難しさが分かってたまるか」

頼信「大和で苦労してたんじゃ、どーにもならねぇな。俺は、坂東に目をつけてんだ。なぁ兄さん、あそこの武力を自分のモンにできたら、すごいと思わねぇ?」

頼親「……。すげーけど、それこそ難しいだろ」

頼信「坂東で誰か暴れてくれないかな。将門まさかどみてぇに。そいつを平らげてしまえば、東国に勢力を築けるんだけどな」

親孝;「よ、頼信様……謀反が起こることを望むなんて……」

頼信「俺が治めるっつてんだろ」

親孝「しかし、争いはやっぱり……私は、平和に暮らしたいです……」気弱な笑み。

頼信「じゃ、俺の家来やめろ」

頼親「頼信、言い過ぎじゃねぇか」小声で、たしなめるように。

頼信「兄さん、酒とかねぇの?」完全無視。

頼親「はぁ?」

頼信「酒だよ、酒」

頼親「お前マジで何しにきたんだ」

頼信「初めに言ったじゃねぇか。兄さんに会いに来たって」

頼親「……」疑いの眼差し。

頼信「久々に兄弟で酒が呑みてぇと思ってんだけどな」兄に甘える弟の演技。

頼親//「……。酒もない家だと思われても、困るしな……」ぼそぼそ。「ちょっと待ってろよ」出ていく。

頼信「頼親兄さんはちょろいな」初めに頼親が何か書いてた紙を広げる。

親孝;「よ、頼信様、他人様のふみを勝手にご覧になっては……」

頼信「俺宛てだから問題ねぇ」

親孝「え……」

頼信「俺が前、『また遊びにいく』って文を送ってからずっと放置してたからさ、そろそろ『来ねぇの?』って文を書いてるころだと思って――滲んでて読めねぇな。うーん、『いつ遊びに』……『来てほしいわけじゃ』……『来なくていいけど』……『でもまぁ来るなら来るで別に』……全くめんどくせぇ人だな」

親孝「でも、頼信様、届くの待ちきれなかったんですね」気弱な笑み。

頼信「ちげーよ。兄さん、これ、どうせ出さねぇもん。いつも、用件だけさらっと書いたつまんねぇのが来るんだ」

親孝;;「……」困惑した笑み。

頼信♪「それにしても面白ぇな、これ。『来るなら気をつけ――』

親孝;「よ、頼信様、後ろ……」恐怖に引きつった笑み。

頼親怒怒怒怒 瓶子もって立ってる。後ろに料理もった氏元うじもと為頼(ためより)(二人真っ青)

頼信「逃げるぞ親孝」

親孝;;「えッ……」

頼親「頼信―――――――ッ!」怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒!



外。

頼信「あー、怖かった」平然と。

親孝;;「よ、よろしかったんでしょうか……?」

頼信「いーんだよ」手紙のしわをのばしながら。

親孝「……頼信様、頼親様からの文がほしかったんですね」ちょっと嬉しそうな笑み。

頼信「面白いから」

親孝「いえ、でも……少し、嬉しそうでは……」困った笑み。

頼信「……」睨む。

親孝;;「……」恐怖に引きつった笑み。

頼信「……」そっぽを向く。

親孝「……」後ろから、頼信が手紙を大事そうに懐にしまうのを盗み見る。

頼信「……何だよ」

親孝「いいえ、何でも」にこにこ。


END

すみません。

もういっちょ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ