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プロローグ
とりあえず書いてみる
真夏の太陽光が差し込む、遠くに見える入道雲と空、青と白のコントラスト、そして影。
開け放たれたドアの前に、人影が立っていた、顔は逆光で見えない、だと言うのにわかる。
赤く長い髪が風に揺れ、切れ目の長い瞳を細め、整った顔立ちを笑顔に見せている口元からは八重歯が覗いている。
それはいつもの光景、顔がうかがえずとも、思い浮かべる事のできる日常。
ヒラヒラとこちらへ振られる右手、姉は、俺の姉、上月 茜は、最後に、「それじゃあ、ちょっと、でかけてくるね」と言い残して。
失踪した。




