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宇都宮市の逆襲

これを見て北関東の雄宇都宮市は焦った。なにせ宇都宮市には勝てないだろうと思っていたからだ。だが結果は100万都市対50万都市。しかもこちらはLRTで地下鉄ではない。


 ――ピーンチ!!


 ということで宇都宮市の逆襲が始まった。実は宇都宮都市圏は100万都市圏である。しかしここには……。


 ――小山市


 が含まれていた。ここまで来ると人流じんりゅうは逆方向の下りラッシュとなる。しかし小山市を合併してしまうと。


 ――新幹線駅没収


 というペナルティーが科せられる。しかし背に腹は替えられなかった。新幹線駅を古河市に移動する。なんと棚ぼた式に茨城県に待望の新幹線駅が誕生する。しかし代償はそれだけでは無かった。それでも腐っても小山市。両毛線や水戸線はそのまま。むしろ両毛線や水戸線を宇都宮駅直通にして小山~宇都宮間は高頻度運転となった。日中1時間7本となったのだから首都圏顔負けの本数である。


 こうして新・宇都宮市が誕生した。東武宇都宮駅と宇都宮駅は地下鉄で結ばれることとなった。


 ムキになったのは茨城県だが水戸市、笠間市、ひたちなか市、那珂市、城里町、大洗町を入れても全く100万都市に到達出来なかった。実はこれでようやく60万都市なのである。それでもである。茨城県にとっては新幹線駅の設置という収穫の方が大きかった。「古河市は埼玉県じゃない」というアピールの方が大きい。そう、東武の新古河駅は埼玉県なのである。


 ――そして栃木県民の待望の列車がやって来た。


 「まもなく……番線にはやぶさ号新函館北斗行が到着します。安全柵の内側に下がってお待ちください。グリーン車は2号車、グランクラスは1号車です。停車駅は仙台、盛岡、八戸、新青森、木古内、終点新函館北斗です」


 新幹線小山駅消滅の代償は北海道へ気軽に行ける列車の全停車だった。も・ち・ろ・ん 札幌に延伸したら4時間ジャストで札幌駅に付くのでもう航空機要らずである。札幌なら宇都宮まで下ると羽田廻りルートよりもずっと北海道新幹線ルートは早いのだ。逆もしかりではやぶさは全席指定で新幹線通勤定期券での乗車が不可のため新幹線通勤客にもみくちゃにされないまま大宮、東京にダイレクト出張が出来る。それだけではなかった。


――ゴールドラウンジが高崎駅と宇都宮駅に設置された。出発予定時刻の90分前からラウンジに入れる例のあれである。


 


 今日も群馬と栃木のバトルが繰広げられる。

 

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