表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

9/41

9



 おまけに、まさかチュートリアルをクリアしただけでSランクの称号をゲットするとはな。


 ていうか、盗賊はざっと50人いた。

 討伐してもあとからあとからどんどんわいて出てきやがって、面倒極まりなかったな。

 もう盗賊というか、一つの組織だったな。


 とりあえず、【暗殺者】の職業が出てきて良かった。

 やっぱ人を殺しまくるのが条件なのかな? あるいは隠密状態でのキルとか。

 結構敵に気づかれる前に殺したりもしていたので、よかったよかった。


『チュートリアルはこれで終了になります。報酬としてHP10%回復ポーション5個と50000ゴールドをプレゼントします』


 おお、基本的なアイテムとゴールドか。

 まあ、大したものではないが、嬉しい限りだ。


『さらに、あなたは隠しミッションを達成しました。100000ゴールドを追加でプレゼントします。さらに、すべての盗賊を討伐せよをクリア。すべての盗賊を無傷で討伐せよをクリア。報酬を以下からお選びください』


 ……マジで? まあ、もらえるならもらっておくとしようか。

 俺は早速提示されたアイテムを確認する。

 武器かアクセサリーがもらえるって感じか。


 武器に関しては、たぶんそこそこいいんだろう。今つけている【ただの短剣】は何のステータス効果もないので判断に迷うが、それなりの性能だ。


 ステータスポイントが今後どのくらい手に入るか分からないが、ここに提示されている装備品はすべて。

 ただ、武器はどんどん買い替えていくものだろう。


 俺は防具より先に武器をそろえるたちだしな。

 そうなると、後回しになるだろうアクセサリーを入手しに行ったほうがいいな。


 アクセサリーを二つ入手した。

 一応、装備品はどちらもレアなものだろう。使わなくてもコレクターアイテムとして売りに出すとかもできるかもしれない。


 俺はあまり気にしないが、ゲームとかだとすべてのアイテムを獲得したい、みたいな人間もいるからな。


『それでは、『リトル・ブレイブ・オンライン』をお楽しみください』


 そんな声が聞こえるとともに、俺は見知らぬ街へと移動していた。

 マップを見てみると、第一の街アンタレスと書かれていた。


 俺のように、続々と人がログインしていく。


 声を聞いていると、皆プレイヤーなのがわかる。限りなくリアルに近いこの世界に感動する声がいくつも上がっているが、とりあえず俺は今日は一人でプレイする予定なので、さっさと目的地へ向かう。


 まずは転職神殿だ。それからは、称号効果を発揮するため、どこかの村にでも行こうかね。





「ここでは、あなたが自分の職業を選択することができます。あなたは何になりますか?」


 転職神殿についた俺は、早速神官に話しかけていた。

 画面には四つの職業に追加でさらに二つ増えている。

 【剣闘士】と【暗殺者】。ただ、もちろん選ぶのは暗殺者だ。


 計画通りいってラッキーって感じだぜ。

 【剣闘士】も強そうだが、リアルと同じ戦い方ができそうな【暗殺者】にするつもりだ。


「【暗殺者】ですね。分かりました」


 物騒な職業だし、神官に止められるのではないかと思っていたが、笑顔で受け入れられた。それでいいのか神官よ。

 まあ、止められても面倒なだけだ。ぶん殴ってでも転職させてもらっていただろうからスムーズにいってよかったな。


 もう【暗殺者】になれたようで、俺は自分の職業とステータスを確認しておいた。

 よし、間違いないな。


「新しい職業になりましたので、あちらでスキルブックの購入をおすすめしますよ」

「スキルブック?」


 微笑のまま近くのお店を紹介してきた神官に問いかける。


「ええ。お金をあちらの像に捧げることで職業に合わせたスキルブックを購入できます」

「……神なのに現金なやつだな」

「そういうことを言ってはいけませんよ?」


 やっぱりAIもしっかりしているよな。俺の愚痴にもしっかりと反応するんだもんな。

 それにしても、スキルを手に入れるのに、金が必要になるのか。

 どれどれ。


 暗殺者のスキルで今獲得できるのは五つだ。


 【影遁のシャドウストライド】:敵の感知、索敵にかからず、また自分の足音、足跡などのすべての証拠を消す。

 【致命的な一撃デッドリーストライク】:敵の弱点を見破り、またその部分へのダメージをあげる。

 【鋭い感覚シャドウセンス】:索敵能力、周囲の状況から得られる情報が増える。

 【暗殺宣告アサシンデクラレーション】:標的に対して、暗殺を宣言することで、対象から得られるドロップアイテムが増加する。

 【音の先へ(ソニック)】:敏捷力を一時的に強化する。


 まあまあだな。ただ、どれもこう必殺技という感じではない。

 もっとこう【バーニングストライク:相手は死ぬ】みたいなスキルがあるのかと思っていたが、そういうゲームではないのだろうか?


 それとも、【暗殺者】がプレイヤーの技術力が試される職業なのだろうか?

 スキルに関しては、一つ25000ゴールドで購入できるようだ。


 買えるな。

 普通のチュートリアルで確か50000ゴールドだったか?

 今の俺は150000ゴールドあるからすべて購入できるが、これチュートリアルスキップは結構な罠ではないだろうか?


ここまで読んでいただきありがとうございます!

「面白そう」「続きが気になる」と感じましたら、『ブックマーク』と広告下の【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】にしていただけますと嬉しいです!

皆様の応援が作者のモチベーションとなりますので、是非協力よろしくお願いいたします!


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] ルビ振りを失敗して音速のソニックみたいになってますよ
[一言] 暗殺の宣告……暗殺とはいったい? 北斗神拳継承者「おっ、そうだな!」
[一言] Q.スキルいる? 行動で称号は獲得できるけど行動でスキルが獲得できるとは言われてないので、いる Q.シャドウストライドいる? ただの隠密行動だとスキルで貫通される可能性があるから、いる Q.…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ