金星のテラフォーミングについて。
では金星のテラフォーミングについて書いていきます。
先ずは気温についてですが二酸化炭素の温室効果ガスによって460℃にも達しているそうです。
太陽との距離は関係なく、その証拠に水星の最高気温の430℃よりも高い気温となっています。
これらを考えると、やるべき事は二酸化炭素を酸素に変える事、そして金星の90気圧もある空気の濃度を薄くする事が重要でしょうね。
先ずは二酸化炭素を酸素に変える方法ですが、超簡単でしょう。植物の光合成、例えばシアノバクテリア等を利用すれば良いですし、科学の発展とともに、もっと効率の良い方法も出来るかもしれません。
さらに言えば作り出した酸素に水素を混合させれば飲料水を作る事も出来ます。
もちろん、その水素ってどこに有るんだ?という疑問も有りますが、木星の大気の大半は水素なので、そこから確保すべきでしょうね。
水素から放射性物質を除去する必要はありそうですが、それらは木星〜金星までの長時間航行時に出来るでしょう。
また気温を下げるためには金星全体を日傘のように、何らかの物質で覆うのも有効でしょうね。
太陽光を完全に防げば天王星や海王星のように−200℃くらいにまで気温を下げる事も出来るはずです。
膨大な物質が必要ですが。
とはいえ、1度覆ってしまえばある程度のメンテナンスは必要かもしれませんが恒久的に使い続けれて細かい管理も不要な分、次のページで語る予定の火星のテラフォーミングよりもコストパフォーマンスとしては優秀な気がします。
では次に、金星の雲である硫酸の雲と雨についてですが。
硫酸の雨は金星の460℃もの高温のせいで地表に届く前に蒸発して雲になるそうですが、日傘によって気温が下がり地表に到達するはずです。
そして地表に到達した硫酸の雨は金星の表土の黄鉄鉱と反応して硫化水素を発生させるので、その前に水酸化ナトリウムを使い中和するのが良いと思います。
それ以外にも硫酸も黄鉄鉱も有効な利用方法が多岐にわたる物質なので使い道は幾らでも存在しますし、良い意味でテラフォーミングをする必要が無いかもしれません。
では次に、1日が243日になる超低速とも言える自転周期についてですが、前のページで語った事と矛盾するようですが気にする必要はないと思います。
何故ならば、金星の昼間は太陽が動かないのと夕暮れの違いこそあるものの地球の白夜と似ていると言えますし、極夜においてはうり二つと言えるでしょう。
そして超低速である事のメリットとしては、遠心力が弱いため大気が宇宙に放出されにくい事でしょうね。
最後に金星の核とヴァン・アレン帯についてですが。
金星の核は地球の外核・内核の液体固体の2層構造とは違い固体のみで構成されています。
これは自転が地球と違って遅すぎるから冷え固まり固体となったそうです。
そのため金星の核は摩擦が発生せず、それにより地磁気とヴァン・アレン帯が存在しません。
それにより太陽から放出される放射線と放射性物質をヴァン・アレン帯が防ぐ事は無いでしょう。
ただヴァン・アレン帯のバリアーはほとんど効果が無く、防いでいるのはオゾン層が大半だという話も聞きますし、そもそも人工的に防ぐ方法も当然あるでしょうし、そもそも日傘の時点で防げるかもしれませんので気にする必要は無いでしょう。
後は、ついでに語りますと地磁気がないため方位磁石は機能しないのは不便な事も無くはない?未来世界なら必要無さそうですが。