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【完結】仲間の美女3人と万能で最強のちからを手に入れました。神様にボクの「異世界アイデア」を採用された対価です。《書籍化》  作者: サアロフィア
第8章 正義の瓦版は真実なのか?

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071 モンテマニー公爵の声と女将からの手紙

【ギルドプレート製造工場】の入り口にて


ルナは、【モンテマニーの紋章】を天高くかざした。


ルナ

「輝け! 【モンテマニーの紋章】」


紅丸

「こちらは、モンテマニー公爵が任命された【監察官 ルナ】様だ。」


ルナ

「これより、【ギルドプレート製造工場】の中に入らせてもらう。 それとも、見られて困るものが有るのか?」


正義の瓦版

「バカどもが、なにが【監察官 ルナ】だ。 ごっこ遊びは公園でしろ。」


ルナ

「そっちこそ、ひとに迷惑を掛けるのは、夢の中だけにしておけ。 そして、聞け! モンテマニー公爵の声を!」


モンテマニー公爵 (小さな盾バッジから聞こえる)

「皆の者、聞こえるか? わたしは、モンテマニー公爵である。 【モンテマニーの紋章】を掲げる【監察官 ルナ】のおまけではない。」


黄庵 こころの声

『あっ? 聞こえちゃったのね。 ごめんなさい。』


モンテマニー公爵 (小さな盾バッジから聞こえる)

「正義の瓦版とやら、【ギルドプレート製造工場】の責任者だと言い張るならば、今この場で解任してやろう。 さっさと引継ぎを済ませて、ワシの所に来るがよい。 では、頼んだぞ、【監察官 ルナ】。」


ルナ

「さすがは、公爵様。 大物感が出ていたね。 さあ、どうする。 今すぐ、引継ぎを始めますか?」


正義の瓦版

「頭がおかしい連中のことなど相手にしてられるか? やつらをつまみ出せ。」


ルナ

「仕方ないというか、お約束だね。紅丸、黄庵、青兵衛、片づけるよ。」


紅丸

「はい、ルナ様。 おまえらのカタナは1本残らず折ってやるぞ。」


黄庵

「はい、ルナさん。 医者の私でも、悪に染まった心は治せません。」


青兵衛

「はい、ルナ。 悪いと思って反省するなら、金を払え。」


正義の瓦版は手下を差し向けてきた。 しかし、無駄だった。


紅丸の剣技の前では、練習相手にもならなかった。

黄庵の徒手格闘技の前で、空を舞って投げられただけだった。

青兵衛のそろばんの角でなぐられて、頭を痛そうに抱えただけだった。


ルナ こころの声

『みんなと力量差が有りすぎることは分かるけれど、せっかくの見せ場が1分も持たないじゃないか。 場を盛り上げるためには、手加減が必要だと思うよ。 今度、みんなに注意しよう。』


正義の瓦版

「おのれ、安全なところで偉そうにしやがって、この小娘があ!」


ボクは気が付いたら、正義の瓦版とかいうチビ猿を殴っていた。


ルナ

「あれ? 小娘がどうこう言っていたのは、このくちかな?」


ボクは相手が怖がらないように笑顔を絶やさないようにして、おててとあんよを使ったボディランゲージで、正義の瓦版との良好なコミュニケーションを取ろうと努力していた。


ルナ こころの声

『誰かな? 殴る蹴るとか言うひとは、人聞きが悪いなあ。 パンチとキックとか栄語で誤魔化そうよ。』


正義の瓦版

「なにをするんだ。 【言葉のあや】じゃないか?」


ルナ

「なにが【言葉のあや】だ。 そんなズルイ言葉で誤魔化せると思っているの?」


ボクは、こころを込めて、正義の瓦版とかいう子泣き爺を説得した。 ひざとひじを使ったサービスも念入りにしてあげた。


正義の瓦版

「もう、勘弁してくれ!」


ルナ

「勘弁してほしいのは、町の人たちが使うべき台詞だよ。 ここまで、好き放題やって、なにを寝言いってんだよ。

 「健全な肉体にこそ、健全な精神が宿って欲しい。」

という願いの言葉が誤用されてできた、


 「健全な肉体には、健全な精神が宿る。」

という言葉も正しい気がしてきたよ。


 なあ、そう思わないか?」


ボクは、中段突きを下から上に3発連続で入れてあげた。 もちろん、寸止めでも、当て留めでもないよ。 奥まで入れて瞬時に引いて、痛みが最大限に伝わるようにしてあげた。


正義の瓦版

「あたまがおかしいぞ。気ちがいが。」


ルナ

「ボクが精神異常者だと言いたいのか? 町のひとに迷惑を掛けたひとは、どっちだろう。」


ボクは出血大サービスで、おまけの中段突きを下から上に3発連続で入れてあげた。


正義の瓦版

「【言葉のあや】だよ。 軽い冗談じゃないか?」


ルナ

「冗談で済んだら、警備隊はいらない。 みんなが楽しく笑えることを冗談だと言うんだよ。 あなたには分からないよね。 ボクたちは気楽な観光客でいたかったんだ。 それを、【監察官 ルナ】に変えてくれたことを許さないからね。 そうそう、首から上は無傷で綺麗でしょ。 感謝してね。」


正義の瓦版

「おのれ、食らえ。」


正義の瓦版は、ナイフでボクに切りかかろうとしたので、彼を地面にたたきつけてあげた。 次の瞬間、紅丸がナイフを砕いたら、黒い煙が出た。


紅丸

「これは、妖刀でしたか?」


言の刃(ことのは)という妖刀だったと、紅丸が握っているカタナ【妖刀斬 紅丸】が教えてくれた。


妖刀斬 紅丸

「言の葉は、人の想いを伝える有りがたいものでござるが、葉っぱをヤイバに変えて人の心を傷つける恐ろしい妖刀です。」


ボクたちは、警備隊のひとに指示を出して、正義の瓦版を、市中引き回しの上、モンテマニー公爵のところに連れていくと伝えた。


警備隊長

「監察官ルナ様、紅丸様、黄庵様、青兵衛様、ありがとうございました。」


ルナ

「へえ、すごい記憶力だね。 すぐに4人もの名前を覚えるなんて。」


警備隊長

「一種の職業病です。 自慢にはなりません。」


ルナ

「ううん、誇っていいと思うよ。」


遠くで見守っていた町娘が駆け寄ってきた。


町娘

「ルナ様、行ってしまわれるのですね。」


ルナ

「この町を出る前に、旅館の女将さんに挨拶するよ。 さあ、送って行こう。」


ボクは、警備隊長に向き直った。


ルナ

「工場内に連れ去られた娘さんたちを助け出して欲しい。」


警備隊長

「すでに向かわせました。 おお、帰ってきました。 みんなギリギリセーフです。」


ルナ

「良かった。 じゃあ、あとの処置だけれど、青兵衛。 お薦めの案は?」


青兵衛

「工場は閉鎖して立ち入り禁止にしましょう。 【低ランクのギルドプレート】はギルドに在庫が有るでしょうから、1週間くらい、いいえ、1年くらい閉鎖しても問題無いでしょう。 それよりも、警備員を配置して、誰も中に入れない方が良いでしょう。」


工場には、ほとんど人がいなかったので、閉鎖は簡単にできた。


ルナ

「青兵衛の商才は素晴らしいな。 では、警備隊長さん、そのようにお願いします。」


警備隊長

「ははっ、【監察官 ルナ】様の御指示通りに致します。」


ルナ

「ありがとう。 よろしくね。」


警備隊長 こころの声

『この無邪気な小娘が、モンテマニー公爵の【監察官 ルナ】様とは信じられない。 しかし、先ほどの正義の瓦版、いや、かわら版を痛めつける様子を思い出したら、恐ろしすぎる。』



ボクたちは、旅館に戻って、女将に旅立つことを告げた。


ルナ

「残念ながら、ボクたちは帰らなければなりません。」


女将

「また、いらしてくださいね。」


ルナ

「来たくても、ボクたちでは高級旅館に泊まることは無理ですね。」


女将

「その心配は無用ですわ。 モンテマニー公爵に頼めば何度でも来れますわ。」


ルナ

「それは厚かましすぎますからね。 遠慮します。」


女将

「ふふふ。 あのひとは良い方々に巡り合えたのですね。 これをあの方に届けてくださいな。」


ルナ

「温泉まんじゅうですか? ここに温泉があるのですか?」


女将

「いいえ、ありません。 それと、食べる前に手紙を読むようにお伝えください。」


ボクは、手紙を受け取った。


ルナ

「これをモンテマニー公爵に渡せばよいのですね。 黄庵、よろしくね。」


黄庵

「ワタシに預けるのですか?」


ルナ

「大事な手紙を無くさないためだよ。」


青兵衛

「じゃあ、おみやげはあっしが持ちまさあ。」


ルナ

「女将、この中身と同じまんじゅうを今すぐ食べさせてくれませんか?」


女将

「そうですね。 お茶の用意をしますね。」


ボクたちは、美味しくお茶を頂いた。


青兵衛

「うーん、美味しいですねえ。」


女将

「あなた”は”若いから3個までなら食べても大丈夫そうね。」


紅丸

「あなた”は” ということは、若くない方はどうなりますか?」


女将

「1日1個までですね。 ぜったいに守らせないといけませんわ。」


女将はなんだか気迫を込めて言った。


紅丸

「覚えておきます。」


ルナ

「それでは、ごちそうさまでした。 また会う日まで。」


町娘

「元気でね。」


ルナ

「あなた方も、お元気で。」


ぼくたちは別れを告げて、モンテマニー公爵の屋敷に向けて旅立った。


つづく


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