051 公爵様に面会予約しよう
ボクたちの家と店がある町に帰ってきた。
朝ごはんを食べた後の食休みで、おしゃべりをしている。
もちろん、エメラルドドラゴンさんのイベント責任者さんにも、同じ食事を食べてもらった。
「食べ物のうらみは、おそろしいからね。」
ルナ
「みんな、モンテマニー侯爵の家におみやげを持っていこうと思うんだ。」
紅姫
「ルナ様、いきなり行くのではなく、もらった盾バッジで連絡して、公爵様の予定を聞く方が良いでしょう。」
黄花
「ルナさん、公爵様がいくら良くしてくださるとは言え、あまり馴れ馴れしくしたら、ダメですよ。」
青紫
「ルナ、大事な商談の席に、いきなり、
こんにちはー!
って、こられたら、わたしでも怒るわ。」
ルナ
「わかったよう。 盾バッジで聞いてみるよ。」
ボクは席を外して、みんながいないところで、下着に付けていた盾バッジを取り出した。
赤い光が点滅していた。
☆ モンテマニー公爵
☆ 「この間、渡した盾の紋章バッジは、下着につけて肌身離さず持っていて欲しい。
☆ いざというときは、居場所を知るための発信機になる。
☆
☆ ただし、こちらが持っている親機にしか接続できないことに注意して欲しい。」
☆
☆ 035 監察官(3)人付き合いの町
ルナ
「なんだろう?
この光は?
電池切れかな?
みんなのは、どうなっているかな?」
みんなは、下着につけた盾バッジを取り出して見せてくれた。
ルナ
「わあ、わあ。
下着を見せたら、ドキドキするよお。」
紅姫
「ルナ様、女性同士で気にしすぎでしょう。」
黄花
「ルナさん、女性の下着にドキドキするのですか?」
青紫
「ルナ、そうなのねえ。」
ルナ
「もお、からかわないでよお。」
ルナ こころの声
『あれ? そう言えば、ボクが男の娘だって、言わなかったかな?
まあ、いいか。』
みんなの盾バッジも赤く点滅していた。
ルナ
「どういうことだろう。」
紅姫
「あとで、メクバール様に聞きましょう。」
黄花
「そうね、考えても仕方ないわ。」
青紫
「不具合品だったら、修理してもらいましょう。」
ルナ
「そうだね。
じゃあ、連絡するよ。
いま、10時15分かあ。
メクバールさんは、親機の前にいるかなあ?
まあ、いいや、ボタンを押して呼び出そう。」
◇
モンテマニー侯爵の屋敷にあるメクバール執事の執務室で、大きな盾の親機が鳴っていた。
大きな盾の親機
「おーい、呼んでるぞー!
あっ? ボクだ。
受けをねらったでしょう?
つまらないわ。」
という不思議な会話が聞こえてきた。
ドタドタドタ! と駆け寄る足音が聞こえてきた。
メクバール執事
「はい、メクバールです。
ルナさん、お待たせしました。」
ルナ
「こんにちはー、ルナです!
メクバールさん、元気そうですね。」
メクバール執事
「ルナさんのほうこそ、元気そうで良かったです。」
ルナ
「モンテマニー侯爵とメクバール執事と屋敷のみなさんに、お土産を持っていきたいんだけど、ご予定はいかがですか?」
メクバール執事
「それなら、本日の晩ごはんをご一緒しませんか?
そのときでしたら、公爵様もゆっくりされています。」
ルナ
「えー、そんなあ、ごはんどきに押しかけるなんて。
公爵様がくれたグレープジュースは、美味しかったです。
それと、お屋敷の食事も最高でした。
それじゃあ、今晩の18時に、ボクと紅丸と黄庵と青兵衛とスペシャルゲストの合計5名でお邪魔しますね。 ありがとうございまーす。
じゃあ、そのときに。」
ガチャと通信が切れた。
メクバール執事
「あいかわらず元気ですね。
まあ無邪気な受け答えが娘のように可愛く思えるから不思議ですね。
公爵様には、ドタキャンされた場合に備えて、直前で言いましょうか。
それにしても、スペシャルゲストとは誰のことでしょうか?」
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