050 侯爵様に丸投げしようよ
本日は、連続投稿します。
ねらう時刻は、17時40分、18時40分、19時40分、20時40分、21時40分、22時40分の6回です。(手動のため、少しずれます。)
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赤いプレートを見た責任者の顔色が、あきらかに変わった。
紅丸
「ここにいらっしゃる御方は、モンテマニー侯爵が任命された監察官のルナ様だ。」
黄庵
「ここは、モンテマニー侯爵の領内ということは忘れていないな!」
青兵衛
「その顔色は、理解したようですね。
では、エメラルドドラゴンさんたちの休みを完全週休2日制プラス祝日も休みにしてくれますか?」
責任者
「わ、わかった。
このことは、侯爵様には、御内密に願いたい。」
ルナ
「無理だよ。
根掘り葉掘り聞かれるから、答えるしかないよ。」
責任者
「では、休みの件は受ける訳には行かない。」
青兵衛
「それは、損しますよ。」
責任者
「どういう意味だ。」
青兵衛
「休みの件を改善してくれたら、わたしたちからも侯爵様に、
「まあ、まあ、まあ。」
と取りなす理由ができます。
しかし、拒否された場合は、侯爵様の判断が100%になりますよ。
ねえ、ルナ様。」
ルナ
「そうだね。
もう面倒くさくなっちゃった。
ぜーんぶ、侯爵様に丸投げしようよ。
どれくらいの損害賠償や慰謝料を請求するかも含めてさ。」
青兵衛
「たしかに、侯爵様がお考えになる金額は分かりませんからね。
責任者殿、差し出がましいことをしました。
申し訳ありません。」
黄庵
「紅丸さん、エスコートしてあげて!」
紅丸
「ルナ様?」
ルナ
「黄庵は、上品な言葉を使うよね。
でも、ボクが好きな表現はさ、
「ひったてい!」
だね。」
紅丸
「はっ、ルナ様。」
紅丸は、責任者を後ろ手に縛ってくれた。
ルナ
「係員さんたち、責任者さんが留守の間、どうしますか?」
係員A
「みんな疲れ切っていますので、このイベント会場は休園しようと思いますが、いかがでしょうか?」
ルナ
「青兵衛?
商売を考えると、どうすればいいのだろう。」
青兵衛
「ルナ様が命令することは、侯爵様の面子に良くないかもしれませんね。
だから、従業員の方々は全員がショックで病欠してしまった。
という建前が大事だと思います。
エメラルドドラゴンさんは、目を覚まさないことにしましょう。
これだけ、そろえれば、大義名分は立つでしょう。」
ルナ
「とても良い案だね。
係員さんは、どう思いますか?」
係員B
「ぜひ、その方向で、進めさせてください。」
騒ぎを聞きつけて、ほかの係員たちも集まってきていたので、同じ話をする手間が省けた。
係員たち
「やったー、ひさびさの休みだ。
寝て終わりの休日から解放される~!」
ルナ
「あのね、念を押すけれど、ボクには命令する権限が無いからね。
みなさんが相談した結果にしておいてね。」
係員たち
「はーい。」
ルナ
「ありがとう。
じゃあ、責任者さん、モンテマニー侯爵の屋敷に連れて行ってあげるね。」
責任者さんは元気が無かった。
ボクたちは、モンテマニー侯爵様の屋敷に行くことにした。
青兵衛
「ルナ様、モンテマニー侯爵とメクバール執事に、おみやげを買って行きましょう。」
ルナ
「さすが、青兵衛。
気が利くね。
じゃあ、ろんろん焼きを買って行こうか?
あれなら、お屋敷のみなさん全員の分も買えるよね。」
紅丸
「あまいものは、お好きだろうか?」
黄庵
「あの体形だから、大好きでしょ。」
ルナ
「久し振りに、侯爵様のグレープジュースを飲みたくなったよ。」
☆ 033 青紫の商才《12》モンテマニー公爵は良いひとだった 参照
◇
ボクたちの家と店がある町に帰ってきた。
気が付けば、家を出てから、7日くらいが過ぎていた。
寄り道の話は、外伝で話すかもしれない・・・
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