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ジュスティーヌの誕生日に向けて、各々の動き

次はジュスティーヌの誕生日

そろそろジュスティーヌの誕生祭が近い。シャルルとジュスティーヌ、ユルリッシュとエリザベスは衣装合わせも済ませて、後は誕生日プレゼントを用意してその日を待つだけである。


「せっかくの誕生日だ。ジュジュをとびきり喜ばせなくちゃね」


そんなこんなでシャルルは今、ぬいぐるみを鋭気作成中である。サシャを模したエリザベスの作った編みぐるみを大切にするジュスティーヌを見て、エリザベスに対抗意識を燃やしてのことである。なお、モチーフはもちろんサシャである。


「…よし、大体完成かな。あとは魔法を掛けるだけだね」


エリザベスの編みぐるみはアミュレットにもなっていると聞いたので、シャルルも可能な限り魔力で加護を重ねがけする。鉄壁のお守りの出来上がりである。


「はやくジュジュの喜ぶ顔がみたいな」


期待を胸に、可愛らしい袋にぬいぐるみを入れラッピングしてそっとテーブルの上においておくシャルル。


「今日は大分夜更かししてしまったけれど、なんとか完成してよかった」


ベッドに入って眠るシャルル。次の日は寝不足だったが、全く表に出さず平気な顔をして見せた。


ユルリッシュとエリザベスは、お抱え商人を呼びつけた。ずらりと並ぶプレゼント候補。良いものがあり過ぎてなかなか決められない夫婦である。


「ジュスティーヌを喜ばせるものか。エリザベスはどうする?」


「ジュスティーヌには特に喜んで欲しいですから…ああ、良い物を見つけました!私は魔力のコントロールに使う杖をプレゼントしようと思います」


「それはいいな。私は…そうだな。最近お菓子作りに興味がありそうだったから、ジュスティーヌ専用の調理器具セットでどうだろう?」


一時間かけてようやくプレゼントが決まった二人。それもこれもジュスティーヌへの愛故である。


「ジュスティーヌ、喜んでくれると嬉しいですね」


「そうだな。反応が楽しみだ」


そしてユルリッシュは、ジュスティーヌの誕生祭の準備を進めていく。


アルベルトとアーノルド、アルフレッドは三人でお金を出し合ってエリザベスへのプレゼントを買った。大好きな姫様を喜ばせたかったのだ。


「姫様にはやはり可愛らしいものをプレゼントしたいな」


「だが、最高級のものばかりに囲まれている姫様に物をプレゼントする勇気はないな」


「見た目も可愛い食べ物がいいんじゃねーの?」


「なら、くまさん型のケーキ…いやしかし、ケーキなんて日持ちが悪いな」


「日持ちがする可愛い食べ物…」


ああでもないこうでもないと相談し合う護衛三人。


「焼き菓子とかしかないな」


「動物を象ったアイシングクッキーとか」


「悪くないな。それで行こう」


「姫様御用達のお店で買おうぜ」


ということで、護衛三人でお金を出し合って可能な限り高い、値段の張る動物を模したアイシングクッキーの詰め合わせを数箱買ったのだった。

どんな誕生日になるでしょうか?

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