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ジュスティーヌとお腹の中の赤ちゃん

女の子でした

数ヶ月も経つと、エリザベスのお腹はあっという間に大きくなった。その頃にはお腹の赤ちゃんの性別もわかった。待望の女の子である。


「ジャスミーヌ、早く生まれておいでー」


「ふふ、お姉ちゃんが待っていますよー。早く生まれておいでー」


ジュスティーヌは、授業やシャルルとの時間を優先しつつも、シャルルと会えない休憩時間にはエリザベスの元へ足繁く通った。


「ああ、早く会いたいです!」


「私もですよ、ジュスティーヌ。ふふ、こんなにお腹も大きくなって。もうすぐですね?」


「もうすぐですね!」


妹が生まれることを素直に喜ぶジュスティーヌに、エリザベスは安心する。子供は疎外感に敏感だ。あまり赤ちゃんばかり気にかかるのも…と思うが、ジュスティーヌのこの様子なら心配はなさそうだ。


とはいえエリザベスはジュスティーヌを蔑ろにする気などさらさらない。なんならジャスミーヌの子育てにも積極的に巻き込み家族仲を深めていく所存である。


「ジュスティーヌ。この子が生まれたら、オムツ替えやあやすのを手伝ってくださいますか?」


「もちろんです!」


キラキラした目でエリザベスを見上げているジュスティーヌ。エリザベスはそんなジュスティーヌの子供らしい反応に笑顔になる。


「ふふ、ではよろしくお願いしますね。といっても、乳母は付きますからほとんどそちらにお願いすることになるでしょうけれど」


「で、でも私もお手伝いできます!」


「ええ。その時はお願いしますね」


「はい!」


アルベルトとアーノルドは、今しか見られないこの優しい時間を目に焼き付け脳裏に保存していた。

妹はどんな子に育つでしょう

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