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ジュスティーヌとシャルルの衣装合わせ

シャルルはヤキモチ妬き

シャルルはこの日、ジュスティーヌにプレゼントを持ってきた。エリザベスの誕生祭で着る衣装が出来上がったのだ。シャルルのデザインしたドレスは素晴らしい出来で、それに合わせたシャルルの正装も流行を取り入れているが大人っぽく見えるデザインである。シャルルは出来上がった衣装を見てご満悦で、早くジュスティーヌにも見せたかった。


「ルル!ご機嫌よう!」


「ジュジュ、ご機嫌よう。今日はプレゼントを持ってきたよ」


「え?なになに?」


「じゃん!ジュジュと僕の皇后陛下の誕生祭で着る衣装だよ!」


「わあ…!」


ジュスティーヌは嬉しそうに瞳を輝かせる。


「早速着てみてよ。僕も正装に着替えてみるからさ」


「うん!」


そして衣装合わせが始まった。


「どうかな、ルル」


「ジュジュはいつも可愛らしいけど、今日は特別可愛いね」


「えへへ…ルルもとっても素敵だよ」


「それはとっても光栄だな」


着ていて違和感がないか、変なところはないか確認してから元のドレスに着替えるジュスティーヌ。エリザベスの誕生祭まで、シャルルと合わせるドレスは大切にしまっておく。シャルルも同じく着替えて、自分の部屋に正装を転移させた。


「ジュジュ。皇后陛下の誕生祭、楽しみだね」


「うん!とっても!お義母様、喜んでくださるといいなぁ」


「ジュジュから手作りのアミュレットを貰うんだ。優しい皇后陛下なら喜ぶに違いないさ」


「そうだといいな…」


「ところで、どんなアミュレットにするの?」


シャルルはソファーに座るジュスティーヌの隣に座って聞いた。


「髪留め型のアミュレット!お義母様はきっと髪を結っても似合うと思うの!」


「ああ、それはいいね。ポニーテールとかすごく似合いそう」


「でしょでしょ?」


楽しみだと顔を綻ばせるジュスティーヌに、シャルルは少し、ほんの少しだけ嫉妬する。ジュスティーヌにこんなに愛されるなんて、皇后陛下は羨ましい。


「ルル、どうかした?」


「ジュジュ」


シャルルはジュスティーヌの頬に口付けを落とす。


「ルル?」


ジュスティーヌは真っ赤に頬を染める。シャルルはそれを見て愛おしさがさらに募った。


「ジュジュの誕生日には、もっともっと良いドレスをデザインするからね。楽しみに待っていて」


「う、うん…ありがとう…あの…」


「うん?」


「な、なんでもない…」


シャルルはそんなジュスティーヌに、更におでこにキスを落として離れた。


「さあ、そろそろ休憩時間も終わりだね。行こうか」


「う、うん…」


積極的に迫るシャルルに、ジュスティーヌは熱に浮かされてぽやぽやしてしまう。ジュスティーヌはこの後の授業で中々集中できなかった。

ジュスティーヌはシャルルには弱い

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