ジュスティーヌとシャルルのデートの約束
ジュスティーヌ、積極的です。
「ルル!聞いた!?明日は好きに過ごしていいって!」
「ああ、先生方になんだか急用が入ったらしいね。…どうしたんだろう」
「どうしたんだろうね?それよりも、どこ行く!?せっかくだから一緒に出かけようよ!」
「おや、デートのお誘いかい?積極的だね」
「はう!?」
急に一日フリーになったシャルルとジュスティーヌ。ジュスティーヌはシャルルと一緒に居られるとご機嫌で、シャルルは積極的なジュスティーヌに気を良くした。シャルルが揶揄うとジュスティーヌは絵に描いたように頬を染め照れる。まったく可愛らしい…とシャルルはジュスティーヌに更に惚れ込んでいた。
「あう、その、デート…うん、私とデート、してください!」
「もちろんいいとも!そうと決まればどこに行こうか…二人きりで楽しめる場所…ああ、僕の家の森にでも行くかい?」
「森?」
「うん、そう。可愛らしい動物もたくさんいるよ。ちょっと危険な子もいるけれど、まあ護衛があれば大丈夫。だよね?」
シャルルに目を向けられたアルベルトは、自信満々にもちろんですと答える。アルベルトの答えに満足して頷いたシャルルは、改めてジュスティーヌを誘う。
「そういうことだから、僕とご一緒してくださいますか?我が愛しい人」
「ふふ、もちろんです!私の最愛と森でデートなんて、楽しみです!」
日に日におませになる二人の小さな主人に、アルベルトとシャルルの護衛はまたもきゅんきゅんしていた。いつのまにどこでそんな言葉を覚えてくるのか、愛を語る小さな主人達は幸せそうに笑っている。この笑顔を守るために今日も頑張ろうと気合が入る二人だった。
そしてデート当日。
「お待たせ、ルル」
「ジュジュを待つのも僕の楽しみの一つさ。さあ、お手をどうぞ」
ジュスティーヌを馬車までエスコートするシャルル。そんなシャルルにこっそりと見惚れるジュスティーヌ。相思相愛、いつだってお似合いの幼い二人である。
次回、デートです。




