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エリザベスとサシャ

エリザベスは今日も元気に悶絶する

エリザベスはだんだんとリハビリの効果が出始めていて、今では部屋の中までならなんとか移動も出来る。まだまだ衰えた筋肉を鍛えるのには時間がかかるが、それでも一歩前進したと思っていいだろう。そして、そんなエリザベスの元に今でも通うジュスティーヌ。その傍らにはアルベルトとサシャもいる。


「お義母様!今日はお身体の調子はいかがでしょうか?」


「ジュスティーヌ、来てくれたのですね。嬉しいです。今日もたくさんリハビリの先生の指導の元歩いたのですよ。すぐに全快してみせますからね」


「そうしたら一緒に中庭を散歩しましょうね!」


「もちろんです」


二人の穏やかな空気に、アルベルトとアーノルドは癒される。そんな仲の良い母娘の間に突っ込んでいくのはサシャである。


「みー」


「はいはい、サシャも一緒ですもんね。サシャ、おいで」


「みー」


「サシャばっかりずるいです!私もお義母様と一緒に座ります!」


サシャはベッドの上に座るエリザベスの右横を占領する。そうすると、ジュスティーヌは左横を陣取った。ジュスティーヌの小さな嫉妬にアルベルトとアーノルドはキュンとする。キュンとしたのはエリザベスも同じで、あまりにも可愛らしいジュスティーヌに悶絶していた。


「えへへ。これでお義母様をサンドイッチですね!」


「幸せです…」


「みー」


幸せの溢れた家族愛を見せられてアルベルトとアーノルドはヒソヒソと話す。


「皇后陛下も大概可愛いよな」


「そうだな、愛らしい方だよな。ジュスティーヌ様とサシャ様に囲まれているとなおのこと素晴らしい」


「可愛いの暴力だよな」


「破壊力は抜群だな」


まさか護衛二人がそんなことを話しているとは思わないジュスティーヌとエリザベスは、仕事の話をしていると思い込んでいる。アルベルトとアーノルドは真面目だなぁと感心していた。何も知らぬは本人達ばかりである。


「みー」


「どうしたの?サシャ」


「サシャはお義母様のことが本当に大好きですね!」


「ふふ、そうだといいのですが」


サシャは耳がいいのでアルベルトとアーノルドの会話は聞こえていたが、護衛二人よりジュスティーヌとエリザベスに懐いているため特に興味もなく放置していた。鳴いて大好きなジュスティーヌとエリザベスの気を引く方が大事なのである。

サシャはジュスティーヌが大好きなエリザベスもお気に入り

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