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真心を込めたお礼参りを君に  作者: さんたく
第一章
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嗚呼、走馬灯

 






 痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い

 




やまない痛みに耐えて父親の機嫌が治るのを僕は待った。






 いつからだろう。学校の友達の話すお父さんとお母さんと僕の父さんと母さんがズレてきたのは。


 そんなのわかってる。


父さんの仕事がなんだか分からないけど上手くいっていないのは僕と母さんのせいだと話して来た頃からなのは。あの時から僕たちは変わってしまった。


父さんは優しくなくなったし、母さんはいなくなってしまった。



父親の手は止まらない



 母さんがいなくなってからは、僕が家事をするようになったけど最初は上手くいかなかったなぁ。


 ご飯なんか母さんの作るのよりずっと美味しくないし、買い物も車に乗れないからずっと遅い、洗濯物手が大きくないから1回に沢山持てないし身長も父さんと母さんよりずっと小さいから大変だった。


 父さんは家に帰ってきたらご飯を食べてすぐ寝室に行ってしまうから手伝ってくれないし、手伝ってと言っても殴られちゃうから頼れなかった。



父親の手は、止まらない



 今日だって僕の誕生日なのに、去年までは3人でケーキ食べてたのに...



 あぁ、もう限界だこれ以上は耐えられない。



父親の手は、止まらなかった



 あぁ、やっと父さんに殴られなくて済むんだな。



父親の手は止まった





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