周りが煩い
ちょちょっと! アイツのオーラなに? あんなの見た事ないわ。
白を基調にパールがあって、ゴールドもあるじゃないの。よく見ると、光もさしてるじゃん! 何者なのあいつ? 高度の霊力あって、宇宙人で金に不自由無し……なんて言う事。
アイツだ! きっとアイツは私の瞳や色々な物見えてる。後で、話つけないとヤバイわね。
私はこの街でのイザコザを無難に切り抜けたいのよ! 煩わしいものなんて要らないから、いつでも自由にのんびりゆったり暮らしていきたいの。
幼い頃から忙しくしてきたのよ。人生でゆったりする時間も必要でしょ。
私の夢は学生が終わり、誰にも指図されなくなったら、ゆったりまったり山の麓の綺麗な水が湧き出てる場所に住んで、露天風呂作って朝昼夜関係なくいつでもお風呂に入って寛げる家を買って住むの。
雨の日のたった一人の露天風呂なんて最高だわ。夜中に日光浴しながらのお風呂もいいわね~
資金はたっぷりあるもんね。今迄稼いだから大丈夫! 無くなれば、今の世の中、私の才能を使えば直ぐに調達できる自信はあるし、その為にずーっと辛い修行してきたんだから。
あー それにしても早く授業終わんないかな? アイツに釘差しに行きたいのに。
窓際にいて、尚且つ光の中にいるから、眩しくてみえないのよ。どんなもの背負ってんのよこいつ。
私もだけど、生きづらそうだな……この人も可哀想ね。
何も無いと思ってる人は、特別な何かを欲しがるのよね。使命とか能力とかね。
でも、皆それぞれ個別に色々もってんのにそれを見つけて努力して、形にしていくかどうかなのよね。
結局、勉強や運動と一緒で、やるかやらないかだからね。まず見つける事が第一だけどね。
天からの何気なく教えてくれるものをキャッチするのも難しいし。簡単に手に入る物なんて無いのよ。
産まれながらに人は不公平なんだよね。
お金持ってる家に生まれて来た人、無い家に生まれてきた人。容姿の良い人悪い人。生まれ落ちた瞬間皆、不公平なんだよね。自身で設定してきたのもあるしね。
この世界は修行場や遊園地どっちもあるんだけど、どう生きるかは、自分次第ね。
あー ヤバイついつい暇だから取り止めのない事考えちゃった。好きなんだよね、こーゆう無駄な考え。はー やー くー 終われ! 授業~
「はい! 皆んな後はこのプリントまわしといてね。明日迄にやってくる事、今日の授業頭に入ってたらできるから」
「「「「「えー」」」」」
「「「「「はい」」」」」
「終わった」
教科書片付けてたら、周りに沢山集まってきた。面倒だけど、仕方ないよね。笑顔よ! 紅。
「緋井さんってどこから来たの?」
「どこに住んでるの?」
「ねえ彼氏はいる?」
「髪、綺麗だね。どうしたらそんなサラサラになるの?」
おー 凄い、わけるとこんな質問等がいっぺんに来た。私は優しいから一つづつゆっくり答えていったの。
来たのは、東京。住んでるのは、西地区。彼氏は、居ない。髪は、ドラッグストアの普通の物使ってて何もしてないつって事を何度も言う。
周りにいる子達は、今のところ大丈夫みたい。さっきのアイツみたいに背負ってる物そこまで多くないな。でも、ちゃんと皆、信仰心も手助けもあるね。良かったわ。
流石はこの街は力が落ち着いているだけあるね。うんうん! 普通の生活が一番だよね。問題事なんて要らないし。目立たず過ごすが一番。
「おい! このクラスに転校生居るだろ! 来いよ! 」
いきなり、前扉がガラッと開き汚い濁声が聞こえてきた。
汚い声……声って結構大事なのよ呪文唱える時とか、澄んでないと上の人達も力貸してくれないんだよね。この声って心の闇結構抱えてんね。
悪心・僻み・妬み。全て悪い事は他人のせいって感じかな?嫌な感じ。
「どけ! お前ら屑ども! 俺の前に立つんじゃねえよ! おっ! お前だな。あの逃げた女の子供は! 今更何この街に来てんだよ。
親父の力に負けそうで、お前の母親逃げたんだろうが! 勝手に異国人の子供まで産んで次期総帥の地位を狙いに帰って来たんだろお前!
次期総帥は俺だ! それにしても異国の血が入ってんのか? 普通の日本人にしか見えねーな」
何こいつ、勝手な事をペラペラと腹立つ。
「何してんの? 兄貴。外まで響いてるよ。おっ! 美人さんじゃない? 君が僕達の従姉妹なんだね。
僕は煌星こっちの騒いでたのが、双子の兄の凰星これからも長い付き合いになるから宜しくね」
よろしくしたくない。面倒だわ。