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1330  次の目標は白い方をボコボコにする事

「はぁ~、もう何なのぉ?いいよ、分かったよ。僕の名前は#$%&&’*&%$#$%&って言うんだ。君に力を与えた存在だよ。」


「は?お前今なんつった?なんて言ってるのか分からんのだが?」


「だから、僕は#$%&&’*&%$#$%&だよ。またの名を!”#$%&’()=)(’&%$#”!って言うよ。・・・あー、その顔、分かってないね?もう一度言うよ?僕の名は・・・」


「馬鹿かお前は?なんて言ってるか理解不能だっつってんだよこっちは。俺の分かる言葉で名乗れこのクソ野郎。」


 この時にこの黒い「何か」が「え?」と何も分かっていないような声を上げた。そして間が空く。


「あー、そう言う事かあ・・・そうだよねえ。神の使っている言葉を直接口にした所で認識できないよね。うん、わかって無かったよ。じゃあ改めて君の分かる表現で言ったら、えーっと?神様だよ。見た目でまあ黒神だね。」


何か中●病みたいな言い方になってはいるが、別に呼び名なんて今更どうでもいい事に俺は気が付いた。なのでこれを突っ込み入れずにスルーする。


「うん、分かった。で、やっと自己紹介が終わった所で悪いんだけどさ。もう一発、ぶん殴らせて?」


「ちょっと待って!何でそうなるの!?殴らせないよ!ちょっと!また何でそんないい笑顔になって握り拳作ってるの!?やらせないってば!」


「じゃあお前の相方である白い神とやらをぶん殴らせろ。お膳立てしろ。」


「何で命令形なの!?僕は神様なんだよ?もうちょっと敬うとか平伏するとか怖がるとかあるよねぇ!?あるよねぇ!?で、何で君はアイツをそんなに殴りたいの?って言うか僕も殴られてるの何で?!」


 威厳の欠片も感じられない「黒い神」に別段俺は畏敬の念などと言った気持ちは起きない。

 ここで俺の思った事は「白い神」を殴る事ができるという事実だけ。黒いのをぶん殴る事ができたのだから、その逆もできてしかり、である。

 ならばもうこれ以上はこいつを殴るのはしない。もう一方、本当に俺が心の底からぶっ飛ばしたいと思っている「白い神」の所に行けるかどうかだけを考える。

 そしてこの黒いのが神だというのであれば、きっとその白い方の所に行く方法もあるだろう。こいつに俺をその場所へと移動させられないかを迫る。


「なあ?俺はさ、もうお前は殴らなくてイイから、白い方のを思いっきりボコボコにしてやりたいんだよ。どうやったらそいつの所に行ける?もしくはお前が俺をそいつの所に移動させろ。」


「また命令系で僕にそんな事言ってくるとか・・・なんなの?僕は何か悪い事した?」


 この発言に俺は少々怒りを表情に出してしまった。しかし口は開かない。もう今ここで文句を言っても過去は覆らないからだ。

 前を今は見据えたい。こうして「黒い神」と遭遇できたのだ。今はこの状況を利用してどうにか俺のこの心の中にまだまだ消えず燃え盛る炎を解消させるための方法を追求したい。


「はぁ~、俺の方が落ち着かなけりゃ駄目か。テンション上がっちゃって焦ってるな、余計に。・・・お前、これからどうするんだ?まさかここから出て暴れて世界を無茶苦茶にしようとか考えてたりするのか?」


 俺が肩の力を抜いて質問をした内容に「黒い神」は「はぁ!?」と憤慨した。


「ちょっと!僕の事を何だと思ってるの!そんな事する訳無いだろ!何でそんな言葉が出てくるのさ?僕はこの世界を創った神だよ?破壊とかありえないんだけど?」


「その世界を一緒に創った神はもう一人居るだろ?で、そいつが今は管理しているんじゃないのかこの世界を。それで、じゃあ何でお前はこんな場所に封印されてたんだよ?」


 この言葉に「黒い神」はプルプルと震えだした。それはどうやら怒りで。


「そうだよ!アイツなんだって僕を騙してこんな所に閉じ込めて!思い出した!これまでの経緯を全部主神様に言いつけてやる!」


 この怒りの言葉に俺は何が何やらと言った感じだ。コレにようやっと俺の頭に冷静さが完全に戻ってきていた。

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