表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
双竜  作者: スカイホース
1/4

双竜

白亜紀。それは、世界中に恐竜がいて、生き残りをかけて、本気で争っていた時代。

今ではすっかり有名になっている、ティラノサウルスやトリケラトプス、プテラノドンなどもこの時代。

最終的には隕石が落ちて、恐竜達が絶滅に陥ってしまう、恐竜最後の時代なのだが、そんな中、無事にこの時代を生き抜いて、氷河にも耐え、後に人類の脅威となった恐竜がいた。

ごく普通のティラノサウルスの卵。そこには、二つの小さな命が宿っていた。

もうすぐ生まれてくるだろう。母がそう思っていた時のこと。不思議なことが起こった。

二つの卵が、同時に揺れているのである。

一秒のズレもなく、等しいスピードで、等しい強さで揺れている。

母親が不思議に思っていると、いきなり、同じタイミングで、一瞬のズレもなく、二匹の恐竜が生まれて来た。珍しいこともあるんだなあ、と、そんなことを思いながら、無事に生まれて来た、ふたごの赤ちゃんを眺めていた。

いくらふたごでも、行動から何まで、全てが一致しているというのは奇跡ではないか。偶然とは、とても思えない。このふたごは、以心伝心を使える恐竜だ。

以心伝心を使える恐竜は、自分が知る限りでは初めてだ。

この二匹を育てていけば、この、厳しい恐竜世界でも、普通に生きていけるのではないか。そう思い、母親は、二匹に、狩の仕方などを教えた。

二匹には、もともと狩の才能があり、それに加えて、以心伝心の能力を持つ二匹は、いつからか、恐竜の世界において最強の地位に位置し、恐竜たちの王となった。

王として、この恐竜世界に君臨した二匹は、他の恐竜たちから、こう呼ばれていた。「双竜」と


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ