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登場人物紹介(第一章までネタバレ有)

人が多いので人物紹介など。第一章までのネタバレがありますので、未読の方はご注意ください。

あと何故か黒くてカサカサ歩くアイツの話が出てきます。これもご注意ください。

■アレク・ディア

 本作男性主人公。34歳。A級冒険者。魔法剣士。トリス支部所属。S級昇格の打診をされているが、面倒なので断り続けている。

 さらさらの栗毛に紫紺色の瞳。色味的にぱっと見は地味だがよく見ると美形。好物は豚の生姜焼き。

 魔法剣士としてはかなりの使い手。剣技は剣士に、魔法は魔導士に劣るという、生半可な人間では単なる器用貧乏になりがちな職業だが、魔法剣・剣技・魔法を状況に応じて的確に使い分けが出来る、魔法剣士として大成した稀有な人物。

 組合(ギルド)登録名は偽名。本名はアレクセイというらしい。裏の顔は国王直属の工作員。いい歳になったし、冒険者業を続けつつも、そろそろ嫁を貰って落ち着いた暮らしがしたいと思っている。どことなく「同じ匂い」のシオリに惹かれてアタック中。しかしつい最近まで彼女には熱烈な社交辞令だと思われていた。残念である。

 十代前半の数年間だけ王族として暮らしていたことがある。腹違いの弟が一人いる。弟との関係は良好。城暮らし時代にけばけばしいお嬢様方に取り囲まれまくった挙句、初恋の娘に悲惨な振られ方をして以来、自分から言い寄って来るような女には嫌悪感を抱くようになった。

 マイナスイオン発生装置のシオリには絶賛癒され中。

 トリス支部の組合(ギルド)マスター、ザックとは旧知の仲である。

 ゴキ〇リは特に気にならないので放っとく派。



■シオリ・イズミ

 本作女性主人公。31歳。B級冒険者。家政魔導士。トリス支部所属。艶のある黒髪に焦茶色の瞳。特別な美人というわけではないが、穏やかで家庭的でありながらも芯が強いところに惹かれる男性は多い。時々見せる儚さに庇護欲を掻き立てられる男性も居るとかどうとかいう噂。胃袋を掴まれた男は数知れず。

 どうやら異世界転移してきた日本人らしい。どう説明しても信じて貰えなそうなので、今のところ誰にもその事は言っていない。転移後森に落ちていたところをザックに拾われる。生活の為に冒険者になった。魔力がとてつもなく低い低級魔導士だが、うまいこと工夫して独自の生活魔法や探索、幻影魔法を構築。冒険中の野営地で風呂や洗濯、旨い飯を提供して快適に過ごせるように頑張っていたら、なんだか人気者になってしまった。半端無い器用さと集中力で普通は出来ないはずの複数魔法の合成や同時展開をするなど、時々大魔導士並みの活躍をすることも。それ故に天才と思われがちだが、実際には努力の人である。

 拾い主であるザックを兄と呼んで慕う。ザックは満更でも無いらしい。むしろ積極的に呼ばせているのはザックという噂がまことしやかに流れているという。

 最近知り合ったアレクがちょっと気になり始めた。

 使い魔のルリィをとても可愛がっている。

 ゴキ〇リは紙の上から手掴みして下水に水葬派。



■ルリィ

 シオリの使い魔。瑠璃色なのでルリィという些か雑な名付け方をされたが、本人は気に入っている。シオリの水魔法の水が大好物。しかし基本雑食で、ルリィがトリスに出入りするようになってから一部地域で害虫が激減するという謎の現象が起きている。

 普段は饅頭型でぽよんぽよんして周りを和ませているが、素の姿は水溜まり型。人目の無い所や就寝中などでは気が緩んで水溜まり型に戻っている。

 起床後と就寝前の運動は欠かせない。

 主人や自分に殺意を向けられると、血のような赤色の攻撃色に変化する。

 アレクの事は同志だと思っている。

 ゴキ〇リは貴重な蛋白源です。



■ザック・シエル

 40歳。元S級冒険者。剣士。現在はトリス支部の組合(ギルド)マスター。

 赤毛に蒼眼。ちょっぴり長くなった後ろ髪を無造作に縛っている。口の悪いチョイ悪風のオヤジだが、立ち振る舞いは割と優雅で上品。

 本名はブレイザックというらしい。アレクとは旧知の仲で「公爵閣下」と呼ばれていた。

 父親の元で育てられていたが、婚外子であることを理由に周囲から煩く言われ、居心地が悪くなって成人と共に家を出た。歳の離れた弟が居る。

 シオリを妹のように可愛がっている。良い男だが面倒見が良過ぎて「お兄ちゃん」という印象が強くなり過ぎるあまりに、数々の良縁を逃しているともっぱらの噂である。

 ゴキ〇リは狂ったように叩きまくって涙目で片付ける派。



■クレメンス・セーデン

 36歳。A級冒険者。双剣使い。トリス支部所属。

 緩いウェーブの掛かった銀髪に碧眼の、甘い顔立ちの優男。バリトンボイス。アラフォーに突入した最近は渋味も加わって、絶妙な色気を放っているらしい。紳士的な立ち振る舞いが出来る大人の男で、女性ファンは多い。にも関わらず浮いた話は今まで一つも出なかった。シオリが好きだったが、態度が紳士的過ぎて全く気付かれていなかったようだ。

 好物は焼き鳥で、シオリの手料理の大ファンであるが、彼女手製携帯食を酒の肴にしているのではないかと一部で囁かれている。酒好き。味と香りをゆっくり楽しみながら飲むタイプだが、最近失恋して人生初の泥酔&寝落ちをやらかした。

 ゴキ〇リは消極的に追い回して戸口から出て行ってもらう派。



■ナディア・フェリーチェ

 38歳。A級冒険者。上級魔導士。トリス支部所属。

 蓮っ葉な口調の姉御肌で、白磁の肌にストロベリーブロンド、金茶色の瞳の妖艶な美女。近年肌艶が悪く老けて見られる事で悩んでいたところ、シオリに喫煙と食生活が原因と指摘されて改善を心掛けるようになる。現在では実年齢より若く見られる程度に改善した。アレクには「若返った!? とうとう本物の魔女になったか!?」とビビられた。

 好物は肉料理全般と果物。

 ゴキ〇リは火魔法で消し炭派。



■リヌス・カルフェルト

 28歳。A級冒険者。弓使い。トリス支部所属。飛ぶ鳥も難なく落とす腕前の持ち主。好物は唐揚げ。亜麻色の髪に茶褐色の眼。間延びした口調で軽薄そうな外見だが、中身は実はかなりまともな部類。

 ゴキ〇リは適当な物で叩き潰してゴミ箱へご案内派。



■エレン・オヴェリ

 27歳。B級冒険者。治療術師。フルーツを使ったデザートが大好き。蜂蜜のように艶やかな金髪と銀青色の瞳の美人。エルフのような外見だがエルフではない。おっとりした印象だが、意外に辛辣。

 ゴキ〇リは半泣きで逃げ回る派。


■ラーシュ・レクセル

 45歳。シオリのアパルトメントの管理人。妻帯者。好物は卵料理。

 若い頃のほんの数年間だけ冒険者組合(ギルド)で剣士として活動していたことがあるが、そんな面影は全くない。貴族の執事のような佇まいの上品な男性。


■マリウス

 33歳。組合(ギルド)近くの食料品店の店主。陽気でややお調子者な性格。

 実は元帝国民で、重税によって困窮した結果、十年ほど前に一家を引き連れて決死の覚悟で亡命してきた過去の持ち主。

 週に一度、ルリィに店内の害虫駆除を依頼している。


■ニルス・アウリン

 32歳。A級冒険者。薬師。トリス支部所属。大通りの東門近くに店を構えている。トリス支部の冒険者御用達の薬局である。

 一年半ほど前のある事件で、シオリの異変に一番最初に気付いていながら見逃してしまったことを今でも悔やんでいる。


■イェンス・フロイセン

 41歳。トリス大聖堂の司祭で孤児院の運営も任されている。英雄譚が好きでシオリの孤児院慰問を楽しみにしている一人。


■トビー

 15歳。トリス孤児院の少年。将来の夢は立派な剣士様で、成人したら冒険者になる為に勉強を頑張っている。シオリに淡い恋心を抱いているが、彼女の事は二十代前半だと思っているので、実年齢を聞いたらどうなるかはわからない。


■クラース・エンクヴィスト

 11歳。伯爵家当主。父親が早逝し、八歳で伯爵家を継いだ。幼いわりにかなり優秀で、有能な側近達に助けられつつ執務をこなす毎日である。でも本当はもっと遊びたい。西の森での迷子騒動は絶賛猛省中。


■フラン

 13歳。従者見習いでクラースの側近候補。多分将来は側近兼親友になれると思う。


■エリアス

 25歳。エンクヴィスト家の執事。クラース様が大事過ぎて視野が狭くなることが多い。シオリを誘拐紛いの手口でクラース捜索隊に連れて来てしまい、アレクには密かに「あの野郎」とか思われている。


■マルティン

 29歳。クラースの秘書官。お堅い感じの人。クラース様が大事過ぎてやっぱり視野が狭くなることが多いが、実は親友だった先代当主と若くして死別している事から、その息子のクラースが傷付いたり命の危険に晒されたりすることに神経質になっているだけである。やっぱりアレクには密かに「あの野郎」とか思われている。


■シーラ・アンデル

 20歳。元C級冒険者。魔法剣士。トリス支部所属。片田舎の小領主の娘。

 将来を期待されていた腕前の持ち主だったが、思い上がって傲慢な態度を取るようになり、同僚達に煙たがられるようになる。アレクに恋慕し、彼と親しいシオリに嫉妬しまくって喧嘩を売り返り討ちにあった挙句、組合(ギルド)の規約違反で一階級降格及び謹慎処分となった。現場復帰後も態度は改められず、無謀な依頼を受けた結果、無残な死を遂げた。見事にざまぁを体現してくれた。


■ミア・テルン

 20歳。元C級冒険者。弓使い。トリス支部所属。

 将来を期待されていた腕前の持ち主だったが、思い上がって傲慢な態度を取るようになり、同僚達に煙たがられるようになる。ぱっとしない癖に(※個人の意見です)目立って評判の良いシオリを快く思わず、シーラやヴィヴィと結託して彼女に危害を加えようと画策する。しかし計画が雑だわ目撃者多数だわ返り討ちにあうわで大失敗こいた挙句、一階級降格及び謹慎処分をくらってしまった残念な娘である。

 現場復帰後、シーラと共に無謀な依頼を受けたが失敗。シーラを見捨てて逃亡した。その後は実家近くの支部に移籍し、細々と冒険者業を続けている。


■ヴィヴィ・ラレティ

 19歳。元C級冒険者。中級魔導士。トリス支部所属。

 将来を期待されていた腕前の持ち主だったが、思い上がって傲慢な態度を取るようになり、同僚達に煙たがられるようになる。ぱっとしない癖に(※あくまで個人の意見です)目立って評判の良い低級魔導士のシオリを快く思わず、シーラやミアを唆してシオリに恥をかかせようと画策する。結果は惨敗、しかも先輩たちの目前で粗相してしまうというおまけ付きで、恥ずかしさの余り組合(ギルド)抜けした。現在は実家で精神的療養中である。


■ルドガー・ラネリード

 29歳。B級冒険者。魔法剣士。第一章冒頭で携帯食買ってた人。

 シーラ達三人娘に期待していたが、思い上がって馬鹿した挙句にアカンことになってしまった彼女たちを、心底残念に思っている。

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― 新着の感想 ―
[一言] ミアには将来苦み走った渋くて頼れる姉御になって欲しいですね 誰だって失敗はするし中には取り返しのつかない大きなものもある でも生き残ったならまだ進めるし 周りの大人たちもきっと人に言えない過…
[一言] 貴重な蛋白源wwwさては作者様、ディスカバってる人ですね?(笑)
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